金泰吉(キム・テギル)ソウル大名誉教授、姜英勳(カン・ヨンフン)元首相、金容駿(キム・ヨンジュン)高麗大名誉教授など各界の元老らが主軸となっている「成熟した社会を作る会」(金泰吉常任共同代表)の代表と役員115人が最近韓国社会が分裂の様相を呈しているこに対して深い憂慮を示し、政治権力などの変化と信頼回復を促す内容の声明を発表した。
金常任共同代表ら15人の元老は14日午前、ソウル中区正東(チュンク・チョンドン)のストランで「光復の日を迎えるに当たって今日の難局を考える」と題した声明を発表し、記者会見を行った。
彼らは声明の中で「光復の日、56周年を迎える我々は不信と反目の中で『揺らいでいる国』に対する不安に駆られている」とし、「文明の大転換期のこの時点で先を行く国は新しいことを求めてし烈な競争の道に向かっているが、我々の前には過去の歴史の『古い帳簿』にとらわれ、敵と同志の二分法で世の中を分けることに全力を尽くす、殺伐とした風景が展開されている」と嘆いた。
また、「我々が成し遂げるべきことは、過去の『反則社会』のどん底で汚れた我々のからだをきれいにすることだ」と指摘し、「このために『大蕩平の巨事』が我々に求められている」と強調した。
声明では「次に我々がしなければならないことは今日の歴史的挑戦に対応した妙策を練ることだ」とした上で、「これをリードする人々がまず自分から正しく行動し、自分から変わらないと、いかなる変化と改革の声も人々の共感を得ることはできない」と強調した。
また、「その次に私たちが成し遂げるべきことは真の『民主的討論の広場』であり、その土台になるのは自分の考えと主張を打ち出しながらも人の考えと主張を受け入れられる余裕を持つ調和の姿勢だ」と指摘した。
声明ではまた、「我々が目指すべき成熟した世の中は進歩と保守、そして中道それぞれの色がはっきりとしている一方、討論の場では合理的討論を通じて共通点を追求する世界」だとし、「このような点で最近、韓国社会のの一部で煽られている極端な二極化現象は社会の結束を妨げる分裂主義で、非難されて然るべきだ」と指摘した。
特に、「成熟した開かれた社会を作るための最優先課題は信頼の構築だ」として、「従って、政治に関わって権力を追求する人々には人を支配して抑圧する権力から、皆に奉仕する権力に、一人占めする権力から豊かさを共有する、分かち合う権力への大転換が求められる」と強調した。
また、「知識人らも一般人が沈黙している時は、自ら発言していかなければならず、金持ちには隣人とともに生きていく、正しい金の哲学を実践しようとする決断が望まれる」と付け加えた。今回の声明書の採択に参加した人の中には柳宗鎬(ユ・ジョンホ)延世(ヨンセ)大碩座教授、李鎬汪(イ・ホワン)学術院会長、李載厚(イ・ジェフ)金&章法律事務所代表弁護士、李憲祖(イ・ホンジョ)LGグループ顧問、徐京錫(ソ・ギョンソク)牧師、李世中(イ・セジュン)弁護士、李石淵(イ・ソクヨン)経実連事務総長、孫鳳鎬(ソン・ボンホ)ソウル大教授などが含まれている。
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