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国内金融機関、アルゼンチンとトルコの債権回収に乗り出す

国内金融機関、アルゼンチンとトルコの債権回収に乗り出す

Posted July. 18, 2001 20:38,   

国内金融機関が、深刻な経済危機に瀕しているアルゼンチンとトルコに対して保有している純債権は1億490万ドル(約1937億ウォン)にのぼることがわかった。

金融監督院(金監院)は、アルゼンチンとトルコ両国の金融不安が今後も続き、最悪の場合は周辺国の金融危機にまで飛び火する可能性があると見て、国内金融機関に対策を講じるよう緊急指示した。

16日の金監院の発表によると、3月末現在、国内金融機関のアルゼンチンに対する債権は8280万ドル、トルコは2210万ドルの債権がかかっていると調査された。

これは、97年の通貨危機の際に国内金融機関がタイ(18億5000万ドル)、インドネシア(27億9000万ドル)、ロシア(14億2000万ドル)に対して保有していた債権に比べて格段に少ない水準だ。しかし、中南米の経済危機の波及が全世界に拡がれば油断はできない、というのが専門家らの共通した指摘だ。

債権の内容を見ると、アルゼンチンの貸出金は主に海外同胞に対する住宅担保貸出で、有価証券は大半がアルゼンチン国債だ。トルコの場合は、主に国内銀行から融資を受けた発電所の建設資金と国内輸出品の輸入資金のために貸した貸出金とトルコ国債だ。

国内銀行らは、最近、これらの国債に対する新規投資を避けて、貸出金も満期延長を制限する方式で債権回収に乗り出している。

アルゼンチンに2200万ドルの債権を保有しているK銀行は、今月入って、アルゼンチンの国債900万ドルのうち400万ドルを回収した。また、H銀行は3月末現在、アルゼンチンの国債4900万ドル相当を持っていたが、11日に650万ドルを売却したのに続いて、残りの債権も米資系のブローカーを通じて売却を進めている。また、トルコに5400万ドルの発電所建設の資金を貸したJ銀行は、2003年11月に満期が回ればこれをトルコ政府の保証貸出に切り替える予定だ。

金監院の関係者は、「通貨危機以降、外貨保有高も大幅に増え、通貨危機を防止できる能力が高まったために大きな影響はないものと見ている」と明らかにした。



李勳 dreamland@donga.com