
映画『shall we dance?』で韓国にもよく知られている日本の映画排優 役所広司(45)氏が、3月3日、韓国で封切られる予定の新作『呪縛』の広報のため、21日(水)に訪韓した。
日本の金融スキャンダルを素材にした映画『呪縛』で、彼は、不正腐敗に立ち向かい改革をリードする銀行の中堅幹部の役を演じた。
「この映画を企画した当時は日本の経済が厳しく、倒産する会社が相次いで、自殺するサラリーマンも多かった。厳しい状況に置かれた人々のために力になりたいと思って選んだ映画だ。韓国の観客にも、この映画が『よし、私もやってみよう』と勇気付けになれればと願う」。
役所氏は1997年、日本列島を熱くした大ヒット作『失楽園』と、同年アメリカで封切られ1千万ドルを儲けた『shall we dance?』、なお同年、カンヌ映画祭でパルム・ドール賞を受賞した『うなぎ』などに出演した後、全世界に日本を知らせる「日本映画の顔」の役割を果たしてきた。
名字の役所は「役所(市庁)」の意味。高校を卒業した後、東京都千代田区役所の土木部の書記として4年間勤めた事が契機となり芸名と決めた。親しく家族的なイメージで韓国俳優のアン・ソンキ(安聖基)と比べられる彼は、「珍しくもアン・ソンキと血液型(AB)、誕生日(1月1日)が同じだという。共演した映画『眠る男』のポスターを見た母が私をアン・ソンキに見違えるほどだった」とし、珍しい縁を不思議がっていた。
近寄りがたいスターより芸名のように、親しい鄰人のようなイメージがもっと強い彼の念願は「暖かい映画」に出演すること。
「日本のニュースには、殺人のような残酷で、猟奇的な事件が多すぎる。俳優であり、映画ファンの一人として、これ以上、殺人事件など起こらず幸せになれる映画、暖かい映画にできるだけたくさん出演することが私の願いだ」。
金・ヒキョン記者暻 susanna@donga.com






