「1台に400億ウォンを上回る高い設備が動かずにいるのを眺める時の気持ちが分かりますか?機械を動かせば動かす程損になるので、稼働を中断しましたが、工場に行く度に胸がつまるような思いです」。
全南(ジョンナム)石油化学産業団地にあるA社の工場は、稼働していない機械が所々で見当たる。A社は線形低密度ポリエチレン(LLDPE)を生産する3つの工程のうちの1つを11月の中旬から稼働していない。今月からはその他にも、一部の工程の稼働を縮らした。
△本格化する稼働率下落=LG石油化学は油化製品の原料であるエチレンの生産量を5〜7%減らすために、今月からヨチョン工場のナフタ分解施設(NCC)の稼働を縮らすことにした。三星(サムスン)石油化学も、主要製品の生産量を来年の3月まで毎月25%程減らすことにした。最近、ヨチョン団地内では、向うの工場はどれ位減産したのか、こちらは10%減らしたがB社はもっと難しい状態、などといった会話が交されている。
△世界的な減産の傾向=供給過剰とこれに伴う操業短縮は、米国経済の軽着陸兆候と重なり、世界的な現象となりつつある。
韓国では慢性化している供給過剰に悩まされている鉄鋼・化学繊維業種などが、景気下降に備えて、事実上の減産を始めた。専門家達は「不安定な金融市場→消費者心理の萎縮→需要減少→在庫累積→工場稼働中断に繋がる悪循環が本格化する過程だ」と解釈している。






