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[国政危機何が問題か(2)]青瓦台-党-政、空回る

[国政危機何が問題か(2)]青瓦台-党-政、空回る

Posted December. 01, 2000 12:27,   

与党のある中心人物は30日、「最近、『昨夜もご無事で』という言葉が朝の挨拶になった」とため息を吐いた。

そのため息には最近のような危うい局面の中で、与党の関係者だけが感じる焦りが伝わってきた。何とか、非常対策でも立てなければいけないのは確かだが、どこからどう始めればいいのか全くわからないような、方向感覚の喪失がその焦りの背景となっている。

このような方向感覚の喪失は、国政の中長期戦略の樹立し、「大統領官邸(青瓦台)—与党—政府」を調整しなければいけない与党のコントロールタワーに異常が生じた事を意味する。

与党・新千年民主党と青瓦台間の調整経路は5つがある。△党指導部—大統領政務首席秘書官 △党指導部—大統領秘書室長 △党企画調整室長—大統領 △党3役—大統領(定期報告)などの公式ライン △「核心側近」—大統領の非公式ラインがそれである。

問題は、こうしたそれぞれの経路を通じて、各種の情報や政策の報告、建議が競争的に行われていると言う事だ。「時期を得てない」情報、検証されない政策、時には相反する情報や政策が報告、建議されているが、これを確かめ、濾過するシステムが整っていないため、国政に混線を招いている。

最高委員会議にこの調律機能を期待するのは無理な話しだ。いろんな意見交換が為されてはいるものの、最高委員間の意見の差が大きく、政治的利害関係も絡み、一つの統一された意見を出すのは無理な状況である。

政府与党間の調律機能はもっと脆弱している。最近、「農漁家の負債軽減特別法」の制定だけを見てもわかる。当初、「特別措置」程度で農民の不満をなだめようとした政府は、11月21日、農民たちが高速道路を占拠し、激しく抗議するや、特別法の制定を受け入れたのである。しかし、民主党内部でも‘後の祭り’だとの批判の声があがった。

「医療大乱」も似たような例である。保健福祉相が全権を持って、医療手当ての引上げと、地域医療保険の国庫支援を本格的に検討したのは、「医療大乱」から4ヶ月が過ぎた10月の事である。政府はこれまで、ねだれば与えるような形で、わずかずつながら医療手当てを引上げ、医療界をなだめようとしたが、毎度失敗に終わった。

この二つの事件で明らかになった党政の問題点は大きく二つに分けられる。まずは、農民や医師らの集団行動に対する正確な予測と分析の不在だ。政策決定過程を「インプット(予測または投入)」と「アウトプット(決定または算出)」に分けるとしたら、「インプット」の過程に「赤信号」が灯っている様相だ。

「アウトプット」の過程も同じだ。農民や医師らの要求が突然起きた事でもなかったのに、政府は原則もないまま引きずられっぱなしだった。

政策が決まったあと、その施行過程を監視、監督する管理機能にもたくさんの問題があらわとなった。結局、「予測—決定—管理」という政策機能の3段階すべてに異常の兆候が見られるのである。

このため、今の与党には「コントロールタワー」が全く働いていないのではないかという話もある。大統領秘書室も、党政との単純な連絡役を努めており、調律を全くできずにいる。

同じ脈絡から「今の与党は、皆が個人プレーを繰り広げている」という話もある。これは、誰がどんな職にいても、システムの中で組織の一員として働いていた過去の与党とは違って、今の与党は集権して3年が過ぎても、野党時代の体質を捨てられずにいることを指す。

また、国務会議など各種の会議は、歴代のあらゆる政権よりも頻繁に開かれているが、その効果に対しては疑問を提起する人が少なくない。事前に主要政策に対する総合的な検討と十分な調律無しに会議を開いても、議論は空回りするしかないという指摘だ。

国政運営システムとコントロールタワーの不在が、「人治論争」の直接的な原因の一つになりつつある。



尹永燦(ユン・ヨンチャン)記者 yyc11@donga.com