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ASEMは南北平和定着の機会

Posted October. 19, 2000 11:55,   

第3次アジア・欧州連合首脳会議(ASEM)が「新千年の繁栄と安定のためのパートナーシップ」というスローガンのもとに、アジアとヨーロッパの25カ国の首脳が一堂に会し、20、21日ソウルで開かれる。96年タイのバンコクで開催された第1次ASEMは、「アジアとヨーロッパの協力強化(: New Comprehensive Asia-Europe Partnership for Greater Growth)」という目標を提示し、98年イギリスのロンドンで開かれた第2次ASEMは、これを一層発展させようとしたが、当時発生したアジアの金融危機への対策作りで余力がなかった。

そうした意味からも今回のソウルASEMは、アジアとヨーロッパが「互恵協力のパートナー( Partnership for Prosperity and Stability in the New Millennium)」として長期的協力方向を設定し、具体的かつ実質的な協力事業を採択する本格的な協議の場になり得るものと期待する。

アジアと欧州の首脳が一堂に集まり両地域間の協力強化について話し合うのは、それが持つ歴史的意味も大きい。近代に入って、アジアと欧州の関係は不幸にも、平等というよりは不平等な関係によって支配されてきたのがほとんどである。ヨーロッパは第2次世界大戦以降、影響力が急激に衰えたが、今は再び内部統合に拍車をかけながら対外的な発言力を高めつつある。また、アジア地域はこれまでの20〜30年間発展を成し遂げ、欧州や北米地域に劣らない政治、経済力を貯え、西欧世界の新たな関心を引いている。

こうした流れから、今回のソウルASEMは、アジアと欧州の過去の不幸な関係が平等、協力の関係に変わりつつある事を端的に見せるものでもあろう。

今会議で採択されるトランスユーラシア情報ネットワークの構築事業とASEM奨学事業は、両大陸間の地理的距離を縮め、実質的な理解の架け橋を繋ぐ事業になるものと期待される。今回のASEMのもう一つの大きな意義は、地球上の唯一の冷戦の現場として残っていたが、最近急速な変化を経ている韓国で開催されるという事だ。ヨーロッパのアジアに対する認識が高まっているとはいえ、全体的な認識のレベルはいまだに改善されていない。したがって、今回のASEMは参加者らに、韓国が朝鮮半島の平和と民主主義の定着に向けてどれほど努力しているかを直接的に確認させ、今後の朝鮮半島における冷戦の終焉と平和維持を支持してもらえるきっかけにしなければならない。

さらに、今回のASEMを通じて、アジアとヨーロッパの協力関係を強化するのは、世界秩序が北米地域を中心に形成されつつある事に対する共同対策になる可能性もあり得る。90年代に入って、情報と技術が発達し、世界化が急速にすすみながら世界秩序を形成する柱となっているアジアと欧州、北米の3地域が互いに影響し合っている。世界化による恩恵の面からして、アジアと欧州は北米にははるかにおよばずにいる。

ゆえに、世界化の否定的な側面を解消するためにもアジアと欧州のより積極的な協力が必要であろう。