スポーツが注目を浴びる理由は、希望と感動を与えるためであろう。人間の限界に挑み、逆境を乗り越える場面が生々しいスポーツの現場は、ストレス解消や代理満足の場でもある。スポーツは国際通貨基金(IMF)救済金融体制の初年だった1998年、`名誉退職``所得減少`などの息苦しい雰囲気の中でも、一つのともしびのような役割を担ってくれた。`白い足首と黒く日焼けしたふくら脛`が人々に感動を与えながらUSオープンゴルフを席捲するなど4勝をあげたパク・セリ選手やメージャーリーグで15勝に輝いたパク・チャンホ投手は韓国人に多大な喜びと勇気を与えてくれた。
当時の世の中は `パク・セリとパク・チャンホを見ることしか楽しみがない `という言葉が挨拶がわりだった。政府が勲章を与えたことも自然に思えるほどだったのだ。スポーツスターが、IMF危機を乗り越えようと励まし、社会的な一体感を作り出すのに役立った時だった。しかし、現在はIMF危機を完全に克服する直前である。つまり、スポーツスターの勝敗が社会的に大きな影響力を持つ時期ではないのだ。にもかかわらず、昨日パク・チャンホ投手が成し遂げたメージャーリーグでの17番目の勝利と`スーパーピーナッツ`金美賢(キム・ミヒョン)選手の女子ゴルフシーズンでの初優勝は、我々に大きな喜びと感動を与えてくれた。
もちろん、パク・チャンホ選手とキム・ミヒョン選手の勝利は日常的なことではないだろう。パク・チャンホ選手の17勝はアジア出身のメージャーリーグ投手としては初めての記録だ。1996年、日本の野茂選手が樹立した16勝の記録を破ったのだ。キム・ミヒョン選手の優勝は、アメリカのゴルフ舞台で行なわれた初めての韓国選手同士の勝者決定戦で得た勝利なので、その意味は大きい。特にキム・ミヒョン選手は最終ラウンドでダブルボギーとトリプルボギーを犯したのにも関わらず勝利を手にした。両選手とも今は貫禄がついているというものの、ベストを尽してこそ得た結果だっただろう。
しかし今、`彼ら勝者の歓喜`がこのように大きく感じられるのは、我々の生活と関連があるからだと思われる。現在、我々の回りにはいろんな問題が山積みになっている。台風の被害をはじめ、医薬分業の混乱、原油価格の高騰、株式市場の低迷、ハンビッ銀行の不法的貸し出し事件など、問題は多い。パク・チャンホとキム・ミヒョン選手のすっきりした優勝のお陰で、一時的ながらもイライラを解消した人も多かっただろう。オリンピックの韓国選手団も残りの競技で良い成績を収めることを願ってやまない。






