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危険な李俊錫と尹錫悦の争い、口だけの「政権交代」なのか

危険な李俊錫と尹錫悦の争い、口だけの「政権交代」なのか

Posted August. 13, 2021 08:25,   

Updated August. 13, 2021 08:25

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保守系最大野党「国民の力」が非常に危うい。党代表は有力大統領選候補側と舌戦を繰り広げ、他の大統領選候補も争いの場に飛び込んでいる。争いの水準も幼稚なことこの上ない。相手の言葉尻をとらえて感情的な表現と嘲弄が飛び交う。

李俊錫(イ・ジュンソク)代表は11日、SNSに「イルカ(尹錫悦前検事総長)も党の討論会に参加せよ」と投稿した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長側の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員が、「イルカとイワシ、サバは成長条件が異なる」とし、尹氏をイルカ、他の候補をイワシとサバに例えた。不適切な比喩だ。それでも鄭氏を「権力欲を煽るハイエナ」と非難し、一言も負けないとする李氏の振る舞いもあまりにも軽い。

「30代当選0回」の代表が、党に新たな風を吹き入れたことは認めなければならない。にもかかわらず、最近「代表リスク」を心配する人が多い。大統領選期間の党代表の最大の責任は、大統領選候補の予備選挙を公正かつ客観的に管理することだ。その党代表が、特定の候補側と対立する状況は納得できない。ともすればSNSに相手を嘲弄するような投稿をすることから自制しなければならない。

尹氏側も自重する必要がある。奇襲入党と党内行事の不参加に続き、予備候補討論会を「群れ討論会」と蔑むなど李氏を刺激したことも事実だ。尹氏陣営関係者が「党代表の決定といっても、いくら大韓民国の大統領といっても、憲法と法律に基づかないことは弾劾にもなるのではないのか」として「弾劾」まで取り上げたことも度を越えた。いくら野党支持率1位候補でも、入党してあまり経たない尹氏が特別待遇を望むように映ることは、誰が何と言っても尹氏本人の責任だ。

さらに、洪準杓(ホン・ジュンピョ)元代表も尹氏を支持する議員に対して、「イルカに従うレミング(旅鼠)のようだ」とし、元喜龍(ウォン・ヒリョン)前済州(チェジュ)知事側も「尹氏の公正は『動物の王国』の公正か」と加勢した。このような「動物の王国」に政策ビジョンの対決は見当たらない。このように振る舞いながらも、言葉では「政権交代」、「政権奪還」を叫ぶ。