金碩洙(キム・ソクス)前中央選挙管理委員長が、新しい首相代理に任命された。2カ月で3度目の首相指名である。前の2人の首相代理が続けて国会承認を受けられなかったため、一般の関心は新しい首相代理が誰かよりは、今回は果たして国会人事聴聞会を無事にパスできるかということに注がれている。
任命権者である金大中(キム・デジュン)大統領と大統領府側も、今回の人選では、聴聞会の通過に最優先順位を置いたという。これまで約50人の候補者を検証し、なかでも金首相代理には、23の事項を数日間徹底的に確認したというから、今回は本当に首相不在状況が終わりを迎えることを期待する。
そもそもこのようにことがもつれたのは、金大統領が首相代理に固執したからである。首相代行を置いて首相候補への事前検証をより徹底して行なっていたなら、首相不在による国政混乱は最小に抑えることができただろう。
2人の首相代理の相次ぐ落馬は、もはや韓国社会が高位公職者に高い道徳性を求めているという事実をはっきりとさらけ出した。社会平均の道徳性に照らしてあまりにも厳しい検証基準ではないかという一部世論もなくはないが、それが目指すべき大切な価値であることは明らかである。従って、金首相代理に対する検証も、徹底的に行なわれなければならない。もし、3回目だから今回は適当に大目に見るという姿勢を見せれば、世論の批判は国会を向けられるということを忘れてはならない。
とりわけ今回は、首相代理の道徳性だけでなく、国政運営能力についてもより深い検証が行なわれるべきだ。そうしてこそ、国会人事聴聞会のレベルを一段階高めることができる。2カ月以上もの首相不在で生じた国政の損失を少しでも取り戻すためにも、この機にしっかりとした国会聴聞会の地位を定めてもらいたい。






