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「暴走」イスラエルが支援団体に誤爆、米英が調査を要求

「暴走」イスラエルが支援団体に誤爆、米英が調査を要求

Posted April. 04, 2024 08:58,   

Updated April. 04, 2024 08:58

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イスラエルの誤爆で国際支援団体の職員7人が命を失う惨事が発生すると、死亡者の中に自国民が含まれている英国、米国などが「徹底的に事態を調査すべきだ」と強くイスラエルを非難した。国際社会の停戦圧力も意に介さず、国際法に基づいて保護されるべき支援団体まで爆撃したイスラエルの「暴走」に、孤立を招いているという批判が出ている。

2日、ロイター通信などによると、スナク英首相は、イスラエルのネタニヤフ首相との電話会談で「英国人3人をはじめ、支援団体ワールド・セントラル・キッチン(WCK)の職員が死亡した事件に驚愕した。徹底かつ透明な調査をしなければならない」と求めたと、首相府を通じて明らかにした。ガザ地区であまりにも多くの民間人や救援要員が犠牲になっていることに触れ、民間人保護のための追加措置をイスラエル政府に要求したと付け加えた。

米ホワイトハウスも今回の事件に怒りを示した。バイデン米大統領は直接声明を出し、「米国人1人を含むWCK職員が死亡したことに激怒し、悲痛な心情だ」と伝えた。そして、「今回の事件は史上最悪の救援要員死亡事件の一つであり、イスラエルは調査結果を公開し、責任を負わなければならない」と強調した。

バイデン氏は、WCKの創立者であるスペイン出身の有名シェフ、ホセ・アンドレス氏にも電話をかけ、「救援要員を保護しなければならないことをイスラエル側に明確にする」という考えを伝えた。

WCKの職員は、事件当時、キプロスから船に積んできた救援物資の配送を手伝っていたが、イスラエル軍はWCKの職員を保護していた武装警備員をハマスの隊員と間違え、車両を爆撃したとされる。WCKは事件発生直後、食料輸送を中止した。

イスラエル軍がシリア駐在のイラン領事館を爆撃したことも、国際法違反という批判を受けた中、誤爆事件まで発生し、イスラエルは徐々に追い詰められている。

ネタニヤフ氏が、「罪のない人々に意図しない空爆をした」と素早く責任を認めた点についても、「米国、英国など友好国の死亡者が発生して対応したもの」という批判まで出ている。以前、他の被害に対しては全く対応しなかったり、責任を先延ばしにすることが多かったからだ。

米支援団体の資料を分析した英BBCの報道によると、昨年10月の戦闘勃発後、ガザ地区だけで196人以上の支援団体の職員が死亡した。死亡者のうち約170人は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)など国連傘下機関の職員であることが分かった。以前、イスラエルはUNRWAの職員の中にハマスのイスラエル攻撃に加担した職員がいるという疑惑を提起した。


カイロ=キム・ギユン特派員 pep@donga.com