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李政厚が大リーグデビュー戦で初安打初打点、地球の反対側でも風は吹く

李政厚が大リーグデビュー戦で初安打初打点、地球の反対側でも風は吹く

Posted March. 30, 2024 09:05,   

Updated March. 30, 2024 09:05

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「風の孫」李政厚(イ・ジョンフ=26、サンフランシスコ・ジャイアンツ)が米大リーグデビュー戦で初安打と初打点を記録した。韓国プロ野球のキウムで4年間チームメイトとしてプレーした金河成(キム・ハソン=29、サンディエゴ・パドレス)も李政厚の前に落ちる打球でシーズン初安打を記録した。

李政厚は29日、米カリフォルニア州サンディエゴのペトコパークで行われたパドレスとの今季大リーグ開幕戦に1番・中堅手として出場した。相手先発投手のダルビッシュ有(38)を相手に、最初の2打席でそれぞれ三振とファーストライナーに倒れた李政厚は、5回の第3打席で見事な中前安打を放った。

李政厚は、1994年に初記録を残した朴賛浩(パク・チャンホ=引退)以来、韓国人選手として大リーグ舞台を踏んだ27人目になった。野手としては12人目のメジャーデビューだった。韓国人野手がデビュー戦で安打を放ったのは歴代5人目だ。

喜びと悔しさが交錯した初安打だった。李政厚は1-0でリードしていた5回表、2死走者なしの状況で、フルカウントの接戦の末、ダルビッシュの高めのシンカー(時速153キロ)を打ち返して、中堅手のグラブの手前に落ちる打球を飛ばした。李政厚は昨年3月、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の韓日戦でも、日本代表チームの先発として出場したダルビッシュから2打数1安打を奪ったことがある。しかし、喜びもつかの間。李政厚は次の打者ホルヘ・ソレアの打席の時、2塁を盗もうとしたが、ダルビッシュの牽制でアウトになった。

父の李鍾範(イ・ジョンボム)前コーチ(54)とともに韓米日プロ野球で初めて親子最優秀選手(MVP)に輝いた李政厚は、父の後を継いで18年ぶりにペトコパークで安打を記録することになった。李鍾範氏は2006年3月16日、同じ場所で行われた第1回WBCの日本との本大会2ラウンド試合で、決勝2塁打を記録した。同日、観客席で息子の初安打を見守った李鍾範氏は、起立拍手を送った。

李政厚の初打点は7回に出た。2-2の同点で迎えた7回表、1死1、3塁の場面で打席に立った李政厚は、日本プロ野球救援王出身の左腕松井裕樹(29)を相手した。松井の暴投で2、3塁になった状況で、中堅手犠牲フライで3塁走者をホームに呼び込んだ。初安打と初打点をいずれも日本人投手を相手に記録した。

もし試合がこのまま終わったら、決勝打になるところだったが、ジャイアンツのリリーフ陣が7回裏に4失点し、逆転を許してしまった。同日の試合は結局、パドレスの6-4の勝利で終わった。

李政厚は試合後、「初安打を放ったが、すぐにけん制死を受けたので、安打の気持ちを十分に味わうことができなかった。メジャーリーグのレベルの高いことを改めて実感した」とし、「それでも夢に描いたメジャーリーグデビューを果たせたので気分が良い」と話した。

今季大リーグ公式開幕戦のソウルシリーズ(20、21日)で7打数無安打にとどまった金河成は同日、5番・中堅手として出場し、3打数1安打1四球1得点でチームの勝利に貢献した。両チームは4月1日まで4連戦を行う。


李憲宰 uni@donga.com