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韓国軍、北の長射砲キラーを年内に戦力化…兵器・弾薬生産・貯蔵の海外拠点を構築

韓国軍、北の長射砲キラーを年内に戦力化…兵器・弾薬生産・貯蔵の海外拠点を構築

Posted March. 20, 2024 08:38,   

Updated March. 20, 2024 08:38

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韓国軍が、戦術地対地誘導兵器(KTSSM-Ⅰ)を今年中に戦力化する。同兵器は、北朝鮮の地下坑道を貫通し、坑道に隠された北朝鮮の長射砲を破壊することができる。韓米両国の政府レベルの「核の傘」運用シミュレーション(TTS・Table-Top Simulation)訓練は昨年に続き、今年も実施される。この訓練は、北朝鮮の核兵器使用シナリオをもとに行われる。

国防部は、このような内容を中心とした「2024年国防部主要政策推進計画」を19日に発表した。KTSSM-Ⅰは、20年1月に技術開発が終わった兵器で、昨年品質認証射撃などを経て今年から戦力化される。10年11月、北朝鮮が長射砲で延坪島(ヨンピョンド)を砲撃した事件が発生したことを機に開発が始まった兵器だ。射程距離は約180キロで、地下数メートルまで貫通することができる。誤差範囲は1、2メートル内で攻撃が可能だ。韓国型3軸体系のうち、キルチェーン(有事の際の先制攻撃)を強化する核心兵器になるとみられる。

韓国版THAAD(高高度迎撃ミサイルシステム)」と呼ばれる長距離対空誘導兵器(L-SAM)も今年開発が完了する。L-SAMは3軸体系のうち、韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)構築のための核心戦力だ。北朝鮮のミサイルを空中で迎撃(迎撃高度40~70キロ)するこの兵器は、すでに配備された韓国軍のパトリオット(PAC-3)、「天弓(チョングン)」(中距離対空誘導兵器・M-SAM)及び在韓米軍のTHAADとともに、首都圏及び核心施設に対する複合多層防衛網の一翼を担うことになる。また、有事の際に北朝鮮を精密攻撃する韓国空軍の主力戦闘機F-15Kの性能改良も今年から始まる。

高度化する北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応し、韓国型3軸体系を総指揮する「コントロールタワー」である戦略司令部も今年下半期に創設される。戦略司令部は、ソウル市冠岳区南泰嶺(クァンアクク・ナムテリョン)の首都防衛司令部に設置される。

韓米首脳会談直前の昨年4月、韓国大統領室と米ホワイトハウスの主導で行われたTTSと両国の国防・軍事当局間の「核の傘」運用演習(TTX)も今年、北朝鮮の核使用段階別シナリオをより具体的に反映して実施される。

国防部は、防衛装備品の輸出及び協力を拡大し、韓国の兵器と弾薬を生産・貯蔵し、有事に活用できる海外戦略拠点を構築する計画も明らかにした。海外戦略拠点を中心に購買国別の多様なニーズに対応するための現地生産及び共同研究開発を拡大し、世界市場でK防衛産業の競争力を強化する計画だ。


孫孝珠 hjson@donga.com