Go to contents

K-POPの青年気候活動家が「今年の女性100人」に

K-POPの青年気候活動家が「今年の女性100人」に

Posted November. 23, 2023 08:55,   

Updated November. 23, 2023 08:55

한국어

「気候行動を支持するK-POPのファンが増えれば、気候正義にももっと近づくことができるという認識ができるようにしたいです」

英BBC放送で「今年の女性100人」に選ばれた気候活動家のイ・ダヨンさん(21)は22日、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「私一人だけの成果ではなく、K-POPのファン全員の成果だ」と感想を述べた。K-POPのファンは、ただの「推し活」(好きなものに打ち込む行為)をする子供たちではないという点を世界に見せるという意味だ。

21日(現地時間)、BBCが発表した「今年の女性100人」のリストには、韓国人としてはイ氏が唯一含まれた。リストには、バラク・オバマ元米大統領夫人のミシェル・オバマや今年バロンドール受賞者のスペイン人サッカー選手アイタナ・ボンマティ、レバノン系の英国国際人権弁護士らも含まれている。

イ氏は、2021年からK-POPのファンが参加する気候行動共同プラットフォーム「K-POP4planet」を設立して、気候危機対応活動を手掛けてきた。BBCは、「この団体は、実物アルバムの廃棄物が環境に及ぼす影響を強調してきており、K-POPの象徴的な人物がデジタルアルバムに転換するよう誘導した」と選定背景を明らかにした。

小学生の時からK-POPのファンのイさんは、高校生になった後、新聞で気候危機に関する記事を読み気候問題に関心を持ち始めた。イ氏は、「誰よりも未来を生きていく張本人として、気候危機がさらに大きく感じられた」と話した。その後、青少年主導の気候運動団体である青少年気候行動に加入して活動していたところ、インドネシアのK-POPファンで気候活動家のヌル・サリファ氏(24)に会った。イ氏とサリファ氏は、「オタ活」と気候行動を共にする方法を考え、K-POPフォアプラネットを立ち上げた。

彼らは、「死んだ地球にK-POPはない」と、実物アルバムの消費にともなう廃棄物問題を提起した。イ氏は、「エンターテインメント会社にこのようなメッセージを伝え、その結果、JYPが業界で初めて『RE100』(再生エネルギー使用)に参加し、ハイブはデジタルプラットフォームアルバムを披露した」と話した。

K-POPフォアプラネットは、防弾少年団(BTS)をエコ広報大使に掲げながらも、石炭発電所の建設など化石燃料の使用を続けている一部の大手企業に対しては、「グリーンウォッシング」(偽装環境主義)と指摘した。

イ氏は、ブランド品メーカーに向けても声を出す計画だ。ブランド品メーカーが最近、BLACKPINKやニュージーンズなどK-POPアイドルを相次いでアンバサダーに選んだことが契機になりうるという。イ氏は、「毎年炭素排出量を上げているブランド品の会社が批判の視線から外れたようで、彼らに関する話をしてみようと思う」と話した。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com