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国際原油価格が4%以上高騰、ドルと金に投資家殺到

国際原油価格が4%以上高騰、ドルと金に投資家殺到

Posted October. 10, 2023 08:13,   

Updated October. 10, 2023 08:13

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パレスチナ武装政派ハマスのイスラエルに対する奇襲攻撃で、最近安定を見せていた国際原油価格が4%以上高騰した。代表的な安全資産である米ドルと金に投資家が集まるなど、武力衝突にともなう「戦争リスク」が世界の金融市場を揺るがしている雰囲気だ。

9日(現地時間)、ニューヨーク商業取引所でウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の先物価格は取引中、1バレル=88ドルを超え、前取引日より4.7%ほど高騰した。ブレント原油も同日、一時4.5%以上上昇した。

国際原油価格の高騰は、イスラエルとパレスチナの武力衝突が米国とイランの代理戦争に拡散する可能性が高くなったためだ。戦争の拡散でイランが世界の原油の20%が通るホルムズ海峡を封鎖すれば、国際原油価格が暴騰する恐れが大きい状況だ。ウクライナ戦争と主要産油国の減産でただでさえ揺れ動く国際原油価格は、中東地域の地政学的リスクが浮き彫りになり、今後さらに不安定になる可能性が高くなっている。

武力衝突の影響で安全資産に投資金が集中するなど、国際金融市場も影響を受けている。同日、主要通貨比ドル価値を示すドルインデックスは、前場より0.3%ほど上昇した106.3の水準となった。12月物の国際金の価格も、前取引日より1%前後値上がりした。ニューヨーク証券市場は、新しい戦争の衝撃を反映し、9日月曜日の開場を控え、主要指数の先物が一斉に下落傾向を示した。同日、米国など主要国の証券市場が下落する場合、3連休を終えた後、10日に開場する韓国証券市場も大きな衝撃を受けかねない。

資本市場研究院のファン・セウン研究委員は、「紛争により、国際原油価格が1バレル当り100ドルを越えるのは時間の問題だ」とし、「インフレと世界景気の萎縮に対する懸念が総合的に反映され、年末までは韓国国内金融市場の下落傾向が続く可能性が高い」と説明した。


キム・ヒョンミン記者 ニューヨーク=キム・ヒョンス特派員 kalssam35@donga.com