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路地では死体の臭い…地獄のような山間部の村

路地では死体の臭い…地獄のような山間部の村

Posted September. 13, 2023 08:43,   

Updated September. 13, 2023 08:43

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「ここは臭いが変だ。どうやら人(死体)がいるようだ」

11日(現地時間)に訪れたモロッコ中部の山間部の小都市アミズミズ。普段はマラケシュ市民がよく訪れる静かな小都市は、8日にモロッコ中部で発生したマグニチュード6.8の強震後、生き地獄と化した。街に入った時から鼻につく臭いは、時間が経つにつれて強くなった。

特に建物が粉のように崩れ落ちたある路地では、臭いが特に強かった。住民たちは、「市内のこの区域だけで260人ほどが死亡したようだ」とし、「身元が確認できない死体が建物のがれきの下にあるようだ」と話した。今回の大地震で辛うじて生き残ったある住民は、「モーテルとして使われていた建物なので、中に何人いたのか、誰がいたのか正確に分からない」と話した。現場にいたスペインの救助隊は、救助犬まで動員して死体や生存者を一人でも多く発見しようとしたが、成果なく日が暮れた。

震源地から北東に約20キロ離れたこの都市は、今回の地震で最も大きな被害を受けた都市の一つだ。強震による死亡者は、12日現在2862人に迫る。地震の人命救助のゴールデンタイムである発生後72時間が迫っている状況でも、救助活動に大きな進展はなかった。近隣の山岳地帯の地理をよく知っているというある住民は、「奥に深く入ると、救助の手が届かない場所はもっとたくさんある」と涙を流した。


アミズミず=キム・ギユン特派員 pep@donga.com