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金正恩・プーチンの「のけ者同盟」と中国の加担・幇助、世界が注視する

金正恩・プーチンの「のけ者同盟」と中国の加担・幇助、世界が注視する

Posted September. 13, 2023 08:41,   

Updated September. 13, 2023 08:41

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が12日、ロシアのプーチン大統領との会談のため、ロシアに到着した。専用列車で10日に出発し、2泊3日にわたる長時間の旅だった。正恩氏のロシア訪問には、軍の序列1、2位の要人はもとより、主要兵器の生産・開発責任者が多数同行した。正恩氏とプーチン氏の公式会談は今日中に開かれるとみられる。米国は、北朝鮮とロシア間の危険な兵器取り引きを既成の事実とし、追加制裁を警告した。

正恩氏が4年半ぶりの海外訪問にもかかわらず、伝統的な血盟国である中国ではなく、ロシアを先に訪れたのは異例だ。冷戦終結以降、北朝鮮政権がいつも最初に訪れ、頻繁に訪問していた国は中国だ。北朝鮮に対する影響力も、各1416キロ、19キロの中朝、中ロの国境線の長さほど違いがあったのが事実だ。にもかかわらず、正恩氏が先にロシアに行くのは、「国際的なのけ者(pariah)」として同じ境遇であるうえ、助け合うことができるからだ。

隣の主権国家を侵略し、核・ミサイルで世界を脅かす2人の挑発者は、今回の会談で経済・技術・人道支援のような友好協力で取り繕うだろうが、その核心は北朝鮮の砲弾ロケットなど通常兵器とロシアの原子力潜水艦・偵察衛星・核ミサイルなどの技術を交換する取り引きだろう。その危険な取り引きは、ロシア・ウクライナ戦争をさらに長期化し、北朝鮮の核・ミサイルの脅威をさらに増大させ、欧州と北東アジアに2つの新冷戦の戦線が定着することになるだろう。

実際、朝ロ間の軍事協力は以前から予告されていたものであり、密やかな取り引きもすでに欧米に摘発されたことがある。ロシア側は、米国の追加制裁警告に対して意に介さないという態度だ。むしろ、北朝鮮に対する制裁緩和を議論するという。朝ロはさらに、韓米日3国の軍事協力に対して、中国まで含めた3ヵ国合同軍事演習のような「反米3ヵ国連帯」の構築まで念頭に置いている。ロシア大統領府は、「習近平主席との接触が年内に計画されている」と中国へのラブコールも続けた。

今、世界は2人の独裁者の会談以上に、それに対する中国の態度を注視している。米国との正面対決を避けたい中国としては、とりあえず朝ロの密着に距離を置いている。もし中国がこれに加担すれば、国際秩序破壊の共犯者として責任を免れない。朝ロ間の違法な兵器取り引きについても幇助または黙認すれば、その威信と地位は大きく揺らぐだろう。中国は、国際社会での役割と責任を重く考えなければならない。