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不屈の36歳・柳賢振が444日ぶりにメジャー勝利、武器は怪物チェンジアップ

不屈の36歳・柳賢振が444日ぶりにメジャー勝利、武器は怪物チェンジアップ

Posted August. 15, 2023 08:29,   

Updated August. 15, 2023 08:29

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柳賢振(リュ・ヒョンジン=36、トロント・ブルージェイズ)が負傷から復帰後初勝利を収めた。柳賢振は14日、本拠でのシカゴ・カブス戦に先発登板し、5回2安打2四球2失点(自責点)に抑え、チームが8-2でリードしていた6回表からリリーフ陣にマウンドを渡した。前日まで3連敗に陥っていたトロントが結局11-4の完勝を挙げ、柳賢振は勝利投手になった。

柳賢振がメジャーリーグで勝利投手になったのは昨年5月27日以来444日ぶりのこと。柳賢振は当時、敵地でのロサンゼルス・エンゼルス戦で5回2失点を記録し、シーズン2勝目を挙げた。柳賢振は昨年6月19日、一般的に「トミー・ジョン手術」と呼ばれる肘の靭帯再建手術を受け、今月2日のホーム試合でメジャー舞台に復帰した。

柳賢振はボルチモア・オリオールズを相手にしたt復帰戦で、5回9安打4失点をマークし敗戦投手になったが、8日の敵地クリーブランド・ガーディアンズ戦では打球に膝を打たれ交代されるまで4回を無安打の快投を続けた。復帰後3試合目となる同日も、一塁手のミスで1回表に2点を許しただけで、その後4回まで安打を1本だけ許し、失点なしに試合を終えた。連続イニング自責点ゼロを「9」に伸ばした柳賢振のシーズン防御率は4.00から2.57に下がった。

柳賢振は、「前回の試合から全球種の制球が以前のようにうまくいった。それで良い結果が出た。自分が望んでいたところまで戻ってきた感じだ」と初勝利の感想を伝えた。柳賢振は△速球40個△チェンジアップ24個△カーブボール12個△カッター10個の計86個を投げて勝利を収めた。負傷復帰後最も多い投球数だ。

同日も柳賢振の速球の平均スピードは時速142キロに止まった。カブスの打者たちは柳賢振の速いボールを相手に平均時速154キロの打球を放った。柳賢振の速球を手元に引きつけて打っていたのだ。しかし、2回表から右打者の外角に落ちるチェンジアップと内角に食い込むカッターが柳賢振の狙い通り入るようになり、カブス打線は打撃タイミングをつかむのに苦労した。

捕手出身のカブスのデビッド・ロス監督(46)は「まだ速球のスピードが上がっていないが、柳賢振は球を投げることができる投手だ。特にチェンジアップがすごかった」と評価した。柳賢振は同日、三振を3つ取ったが、いずれもチェンジアップを決め球に使った空振り三振だった。カブスの打者たちが同日、柳賢振のチェンジアップを打った時の平均打球速度も時速119キロしかなかった。

トロントのジョン・シュナイダー監督(43)は、「柳賢振は復帰後最初の3度の登板でケガする前にしていたすべてのことをやっている。柳賢振のことだから簡単に見えるかもしれないが、その年齢では簡単ではない」と話した。同日、満36歳4ヵ月20日だった柳賢振は、韓国人メジャーリーガーの最高齢先発勝利記録も塗り替えた。従来の記録は「コリアン特急」朴賛浩(パク・チャンホ)氏(50)が2009年にフィラデルフィア・フィリーズ所属でロサンゼルス・ドジャースを相手に勝利して残した35歳10ヵ月13日だ。


任寶美 bom@donga.com