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AI研究者アンドリュー・エン氏、「AIは人間の知能を超えられない」

AI研究者アンドリュー・エン氏、「AIは人間の知能を超えられない」

Posted July. 21, 2023 08:23,   

Updated July. 21, 2023 08:23

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「人類が今後1000年間生存して繁栄するためには、人工知能(AI)の技術をもっと早く開発しなければならない。AIが突然世界を支配するという見通しは現実的でない」

AI分野の専門家であるアンドリュー・エン米スタンフォード大学教授(写真)は20日、京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)のカカオの板橋(パンギョ)社屋で従業員約300人が集まった中、座談会を開き、このように話した。エン氏は「さらなるパンデミックや気候変動問題で人類が直面する実存的な脅威に対応するには、AI技術が必要だ」と主張した。

エン氏は、AIが人類を脅かすと主張するカナダ・トロント大学のジェフリー・ヒントン教授とは違って、AIを含む先端技術を積極的に活用すべきだと主張している。エン氏は、「AIはゆっくりと発展するため、人類には安全装置を備えるのに十分な時間がある」と強調した。

ただしエン氏も、AI技術の発展によって雇用の減少など社会的な問題が発生する可能性はあると指摘した。過去の産業革命時代には、技術職労働者の雇用が減少したが、生成型AIの登場で事務職や創作業界の雇用が減ると見通される。

エン氏は、「AIの最も大きなリスク要因は、多くの雇用をなくす可能性があるという点」とし、「これらを(社会が)どのようにケアするかを考えなければならない」と強調した。

カカオを訪問する前、同日午前、ソウル大学で招待講演を終えたエン氏は、ネイバー経営陣とも会い、AI技術の発展に関して話し合った。エン氏は、「韓国の研究者とAI企業の従業員がシンガポールや日本よりも深い質問をすることに非常に驚いている」とし、「今後も頻繁に訪問して技術について議論したい」と語った。


城南=チ・ミング記者 warum@donga.com