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「韓国人女性作曲家としてブロードウェイで認められて嬉しい」 トニー賞候補のヘレン・パクさん

「韓国人女性作曲家としてブロードウェイで認められて嬉しい」 トニー賞候補のヘレン・パクさん

Posted May. 05, 2023 08:41,   

Updated May. 05, 2023 08:44

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白人男性中心のブロードウェイで、韓国人女性作曲家として実力が認められて嬉しいです」

米国ミュージカル界のアカデミー賞と言われるトニー賞のオリジナル楽曲賞候補に、アジア人女性として初めて名を連ねたヘレン・パクさん(37)は、3日(現地時間)、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「韓国人は勇気を持って、韓国人の話をしてもいいという励ましのようだった」と話した。

パクさんは、米ブロードウェイミュージカル「KPOP」で、共同作曲家のマックス・ヴァーノンと共に、今回のトニー賞音楽賞候補にノミネートされている。ミュージカル「KPOP」は、ブロードウェイで初めてKポップを題材にした作品だ。オフブロードウェイで、評壇と観客から絶賛を受けた。しかし、昨年末にブロードウェイ進出の定期公演開始から2週間で早期に幕を閉じ、残念な気持ちを味わったことがある。短い公演期間にも音楽性が認められ、候補にノミネートされた。アジア人女性としては初めてなので、米紙ニューヨークタイムズなどの米マスコミも彼女の候補指名に注目している。

パクさんは、「ショーが短く終わっても作品が終わったわけではなく、継続できるだろうという希望が生まれる。8年間の努力が認められたようだ」と話した。近いうちに、ミュージカルKPOPのアルバムも披露される。

パクさんは、ブロードウェイで作曲家としてデビューする時まで様々な紆余曲折を経験した。機会があまりにも少ないうえ、白人男性や既存の有名音楽家中心に組まれているためだ。パクさんは、「小学校6年生の時、ミュージカルに接して以来、いつも夢だったが、実際ブロードウェイで活動できるとは想像もできなかった」と話した。

両親の思い通り医者になるために、カナダの大学で生命科学を専攻したが、「(ミュージカルの夢を)試みることもできず、諦めることはできなかった」と話した。ニューヨーク大学ミュージカル作曲科大学院卒業後、有名作曲家たちに「アシスタントとして働く機会をくれ」と電子メールを送った。トニー賞受賞者である有名作曲家のトム・キットから返事をもらい、ブロードウェイの現場で働く機会を得ることになった。さらに2014年、ニューヨーク大学同期のヴァーノンからミュージカル「KPOP」製作への参加の提案を受け、ミュージカル「KPOP」との縁が始まった。

パクさんは、世界中の人気児童童話「イサドラ・ムーン」の英米合作テレビアニメの首席音楽監督なども務めている。パクさんは、「正直でありながらも、アイデンティティと経験が溶け込んでいる音楽を作る」と話した。


金玹秀 kimhs@donga.com