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GSカルテックスが「オレフィン工場」完成、「総合エネルギー企業に跳躍」

GSカルテックスが「オレフィン工場」完成、「総合エネルギー企業に跳躍」

Posted November. 14, 2022 08:44,   

Updated November. 14, 2022 08:44

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GSカルテックスは13日、創業以来最大の投資金額である2兆7000億ウォンを投資したオレフィンの生産施設(MFC施設)の完成を通じて、総合エネルギー企業への跳躍に乗り出すと明らかにした。「非精油事業」の拡大を通じた事業多角化が、一層力を得ることになった。

GSカルテックスは11日、全羅南道麗水(チョルラナンムド・ヨス)の第2工場の近くに位置するMFC施設の完成式を行った。完成式には、GSグループの許兌秀(ホ・テス)会長とGSカルテックスの許世烘(ホ・セホン)社長など、GSグループおよびシェブロンの主要経営陣が参加した。GSカルテックスの許東秀(ホ・ドンス)名誉会長と金瑛錄(キム・ヨンロク)全羅南道知事も出席者リストに名前を連ねた。

MFCは、「Mixed Feed Cracker」の頭文字を取ったもので、多様な原料投入が可能な施設を意味する。今回のMFC施設の完成で、GSカルテックスはエチレンが75万トン、ポリエチレンが50万トン、プロピレンが41万トン、混合C4油分が24万トン、熱分解ガソリンが41万トンなどの年間生産能力を備えることになった。事業構造において石油化学分野を拡張することで、非精油部門の割合を増やし、原油価格などの外部環境の変化にともなう損益変動性を大幅に減らすことができるようになったと、GSカルテックスは説明した。

MFC施設は、ナフサを原料として投入する従来の石油化学社のナフサ分解施設(NCC)とは異なり、ナフサはもとより、精油工程で生産される液化石油ガス(LPG)や石油精製ガスなども原料として投入できる。GSカルテックスの従来の高度化施設で発生する石油精製ガスを原料として使用できるので、同規模の石油化学施設よりエネルギー使用量を約10%減らすことができる。

ナフサや石油精製ガスを原料として活用し、水素も付加的に生産できる。これを通じて、年間7万6000トンの炭素排出を削減する予定だと会社側は説明した。樹齢30年の松1150万本が年間吸収する二酸化炭素量と同じだ。

GSカルテックスは、今回のMFCの建設期間中に延べ約280万人の大規模な雇用が創出され、設備稼動による常時雇用は約200件だと明らかにした。設計や購入、建設工事などのため、地元の中小企業と7000億ウォン以上の契約を交わし、地域経済の活性化にも貢献した。

GSカルテックスの許世烘社長は、「今回のMFC施設の完成により、変動性の高い市場で多様な製品で対応できる競争力を備えることになった」とし、「GSカルテックスは、精油事業に加え、石油化学事業や環境にやさしいエネルギー、資源のリサイクルまでを包括する総合エネルギー企業に跳躍する」と強調した。


郭道英 now@donga.com