「共に民主党」側の要請で実現した今回の会談で、金代表は、「(中国が)南北関係で北朝鮮の肩を持っては(問題は)解決されず、南北にとって特に進展にならない」とし、「中国は(6者協議以外の)他の解決策を模索してほしい」と述べた。これに対して邱大使は、「中国は北朝鮮の核開発を断固反対している」としつつも、「中国は6者協議が北朝鮮核問題を解決できる最良の多国間舞台だと考える」と対抗した。続く非公開の会談でも金代表は、「依然として中国と北朝鮮の経済交流は続いており、これまで北朝鮮に実効的な圧迫になっていない」と指摘した。
金代表の発言は、2月の会談での邱大使の攻勢に対する反撃だ。邱大使は2月23日に金代表に会って、「THAAD問題が中国の安保利益を傷つけるなら、両国関係を発展させる努力は破壊されかねない」と「脅迫的」発言をし、外交非礼ではないかという論議が起こった。
当時、金代表が特に抗議せず、「THAAD配備の実益が何か冷静に判断しなければならない」とだけ答えたことが明らかになり、与党セヌリ党は「主権を無視されたのに一言も抗議しなかった」と攻撃した。
会談に同席した党関係者は、「2月の会談での論議を意識したのか、邱大使は前回と違ってとても慎重な態度だった」と伝えた。
차길호기자 チャ・ギルホ記者 kilo@donga.com