８度優勝のウッズが大会最多制覇に挑戦、ＷＧＣブリヂストン

米国オハイオ州の小さな町、アクロンが排出した一番有名な選手は「キング」と呼ばれるバスケット選手のレブロン・ジェームズ（３０）だ。人口２０万程度のこの町で生まれたジェームズは、隣の町クリーブランドで米プロバスケット協会（ＮＢＡ）にデビューした。しばらくマイアミにも所属したジェームズは、最近自由契約選手（ＦＡ）となって再びクリーブランドに戻ってきた。

ところが、アクロンに行けば「キング」を超えて「皇帝」になる選手がいる。「ゴルフ皇帝」タイガー・ウッズ（２９）だ。

アクロンにあるファイアーストーンＣＣ（パー７０、７４００ヤード）では毎年ワールドゴルフチャンピオンシップ（ＷＧＣ）がブリヂストンインビテーショナルが開催される。ウッズは同大会だけで８勝を収めた。昨年は２位グループを２打差で引き離して完勝を治めた。

アクロンに位置する

２週前にメジャー大会の全英オープンで６９位と振るわなかったウッズは、３１日（現地時間）に開催される同大会に参加し、名誉回復を目指す。

ウッズが今年も優勝すれば、シドニー・サムと一緒に保有している一つの大会最多優勝（８勝）を超えるこちになる。シドニーは１９３８年から１９６５年まで、グレーター・グリーンボロ。オープンで８度優勝した。ウッズは、カリフォルニア州ベイヒルＣＣで開催されるアーノルドパーマー・インビテーショナルでも８勝を挙げている。

ウッズは昨年に、この大会で優勝した後「理由は分からないがファイヤーストーンＣＣに立つと視野がとても楽になる」と話した。米プロゴルフ（ＰＧＡ）ツアー通算７９勝を記録しているウッズは、シドニーが保有しているＰＧＡ通算最多勝（８２勝）にも３勝差で迫っている。腰の故障から復活したウッズにとって今季初優勝の場所として、これに越したものはないだろう。