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携帯のバッテリー容量が5倍に、韓国研究グループが開発

携帯のバッテリー容量が5倍に、韓国研究グループが開発

Posted December. 04, 2013 05:14,   

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携帯電話のバッテリー使用時間を5倍以上へ増やせる未来型バッテリー製造技術を国内研究グループが開発した。

KAIST新素材工学科のキム・ドギョン教授とKAIST・EEWS(Energy、Environment、Water and Sustainability=持続可能なエネルギー環境水資源)大学院のチェ・ジャンウク教授(39)は3日、既存のリチウムイオン・バッテリーより効率の良い「リチウム硫黄バッテリー(重さ1キロ、出力387W基準)を完全に充電すると、5時間24分間使える。携帯電話に使われるリチウムイオンバッテリーにも同じ基準を適用すると、1時間が使えるため、リチウム硫黄バッテリーの使用時間が5.4倍長いと、研究チームは説明した。

研究チームは、バッテリーの効率を高めるため、75nm(ナノメートル、1nmは10億分の1m)の太さに長さ15μm(マイクロメートル、1μmは100万分の1m)の細い黄ナノワイヤーを作って、電極材料として使用した。

また、充電と放電を繰り返すと、電気貯蔵容量が急激に減少する問題も解決した。黄ナノワイヤーの表面に酸素をコーティングしてバッテリー内部で黄が溶けるのを防止した結果、300回の充電と放電の後に初期容量の99.2%、1000回の充電と放電の後も70%以上の容量を維持した。携帯電話を毎日1度ずつ充電しても3年以上問題無しに使えるという意味だ。

キム・ドギョン教授は、「携帯用電子機器のバッテリー使用時間を大幅に増やせるのはもちろん、電気自動車や無人飛行機の動力源にも使える」と話した。

今度の研究成果は、材料化学分野の国際学術誌の「アドバンスト・マテリアルズ」3日付けの表紙論文として掲載された。