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ホワイトハウス当局者が8月に極秘訪朝、米大統領選で取り引き?

ホワイトハウス当局者が8月に極秘訪朝、米大統領選で取り引き?

Posted November. 29, 2012 09:54,   

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米政府当局者が8月に極秘裏に北朝鮮を訪問していたことが明らかになった。北朝鮮が長距離ロケットを発射する直前の4月に米政府当局者が訪朝したのに続き、今年で2度目だ。

外交筋は28日、「米国の空軍機が8月17日にグアムから出発し、西海(ソヘ・黄海)航路で平壌(ピョンヤン)入りした」とし、「同飛行機は4日間平壌にいて20日に戻った」と明らかにした。同消息筋は、「航路は4月の訪問時と同じルートだった」と付け加えた。

日帰りだった4月の訪朝と違って8月の訪朝が4日間だったことから、オバマ政府が11・6米大統領選挙を控え、北朝鮮と交渉したのではないかという見方が出ている。ある外交専門家は、「北朝鮮が長距離ロケットを打ち上げて4ヵ月後に当局者が北朝鮮を訪問したということは、米国としては相当な政治的負担を甘受した決定だ」と評価した。

外交筋は、「11月の米大統領選挙の前に北朝鮮が武力挑発しないよう制御し、米国からそれに相応する措置を提案した可能性が高い」と強調した。オバマ政府としては、北朝鮮が核実験をしたり長距離ロケットを打ち上げた場合の米大統領選挙に及ぼす悪影響を考慮して、「リスク管理」のために北朝鮮側と対話のひもを維持したという話だ。

実際に、8月から3ヵ月間沈黙していた北朝鮮は、米大統領選挙が終わるやいなや、平壌市山陰洞の兵器研究所から西海の東倉里(トンチャンリ)ミサイル基地に長距離ロケットの部品を運ぶなど、対外的挑発の動きを再開した。北朝鮮は現在、長距離ロケットの発射のための最終準備作業をしていると分析されている。12・19韓国大統領選挙に影響を及ぼす意図があるということだ。

米空軍機が利用した西海航路は、2000年に金大中(キム・デジュン)大統領が第1次南北首脳会談のために訪朝した際に利用したのと同じルートだ。航空機が西海を経て平壌順安(スンアン)空港に入るには、韓国防空識別区域(KADIZ)を通らなければならず、その際、中央防空統制所(MCRC)レーダーに航跡が残る。このため米国は、北朝鮮を訪問するには韓国と事前に協議をしなければならない。米国は4月の訪問の時とは違って、8月には中国にも事前に通報したという。

訪朝した米政府当局者が具体的に誰なのかは明らかになっていないが、セキュリティーを維持つつ交渉を重みあるものにするために、国務省ではなく国家安全保障会議(NSC)から抜擢されたもようだ。これに対してダニエル・ラッセル・補佐官(アジア担当)やシドニー・サイラー北朝鮮政策担当官の名前が挙がっている。サイラー氏は、中央情報局(CIA)で北朝鮮政策を担当し、延世(ヨンセ)大学で学ぶなど韓国語が堪能だ。



shcho@donga.com