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[オピニオン]祝日の小言ストレス

Posted September. 29, 2012 07:30,   

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知り合いの高校生娘が、秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)連休に、独りで自宅に残ると宣言した。対外的な名分は、「学校試験の準備のため」だったが、親戚からの小言や過度な関心を避けるために、留守番を買って出たのだ。小さい時は、地方の実家や母の里に挨拶に行き、お小遣いをもらうのが大きな喜びだったが、成長するにつれ、親戚たちが投げかける一言二言に、耐えづらくなり始めている。「父と母共に勉強が上手だったから、お前もSKY(ソウル大学や高麗大学、延世大学)は朝飯だろう?」。10代の少女には大変敏感な外観に関する言葉も洩れてはいない。「まあ、このやつ、もうすっかり成人したね。背丈も大きく、体重は優に60キロを越えてるじゃん?」。

◆祝日を迎え、浮かれた気持ちで故郷の自宅や家族の会合に顔を出し、かえってストレスだけたまって帰ってくる人たちもいる。かつて、「祝日ストレス」は、料理やお皿洗いなどの家事に苦労する主婦らに限られたことだったが、最近は、老若男女を問わず、祝日が辛い人たちが増える傾向を見せている。久しぶりに、身内の人たちが集まって、近況について話の花を咲かせることになれば、必ずといっていいほど、「最近の成績順位は?」、「いつ赤ちゃんを産むの?」などの質問が出てきたり、昇進やマンションの規模などを巡り、人と比較する言葉も飛び交ったりする。

◆「独り暮らしの男女」や「フリーター男女」も、主婦に劣らぬほど気が重い。精神的ストレスのため、「むしろ祝日などなくなってほしい」と訴える人たちもいる。最近、20代や30代の未婚男女1343人を対象に行った「祝日スレスト」に関するアンケートによると、「一番聞きたくない祝日の小言」として、41.6%が「早く結婚しろ」という言葉を取り上げた。「人の紹介」でもしてくれれば、あれほど憎まれることはないだろう。「大金を儲けなさい」、「よい職にありつけなさい」、「ダイエットをしなさい」なども、当事者らが深刻に悩んでいる傷を取り出しては、塩を撒く言葉だ。

◆大人たちから先に、入試や就職、結婚などをテーマにした祝日の小言を自粛しなければならない。いくら愛情から出てきた善意の言葉とはいえ、聞き手の気分を害する恐れがあるなら、しないほうがよい。聞く側も、聞きたくないアドバイスや困る質問などにかっとするよりは、心配する気持ちだけを受け取り、聞き流すのが賢明だ。しばらく離れていた家族や親戚に会う祝日が、なにとぞ、産毛のような柔らかくて温かみのある話し合いが飛び交う嬉しい連休になることを願う。多情の度を過ぎれば病となる。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga,com