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[オピニオン]ライス氏の人気

Posted April. 21, 2012 07:43,   

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コンドリーザ・ライス氏を06年10月、外交通商部の記者会見場で初めて見た。ライス氏は、01年から8年間米国を統治したブッシュ政府で、前期4年は国家安全保障問題担当大統領補佐官として、後半4年は国務長官として活躍した。1メートルの距離から見たライス氏は、バービー人形のような魅力と共に、カリスマ性を醸し出していた。グレーのスーツにイエローのブラウスを身につけたライス氏が、北朝鮮に対する断固たる見解を明らかにする時、目つきは鋭かった。

◆3才の時にピアノ、バレー、フィギュアスケート、フランス語を学んだ。27才でスタンフォード大学の教授になった。ライス氏は一時、ブッシュ大統領の「オフィス・カップル」と呼ばれた。04年11月、ブッシュ大統領がライス氏を国務長官に指名し、「世界に向けた米国の顔だ。彼女を通じて米国の力、優雅さ、高尚さを見ることになる」と言ったまではよかったが、ライス氏の頬にキスした場面で「私感」を感知した記者もいた。ニューヨーク・タイムズのワシントン支局長の家で開かれた非公式の会で、ライス氏は「私が『husb…』(夫を意味するhusbandの前部)と話をする時」と言いかけて、慌てて「ブッシュ大統領と話しをする時」と訂正したことで、非難されたこともあった。

◆4年の在任期間中326日は外国を歴訪した未婚のライス氏は、海外でも人気が高かった。昨年10月、41年間の独裁の悲惨な最後を迎えたリビアのカダフィ大佐は、「マイ・ダーリン」だった。08年、トリポリでライス氏に会ったカダフィ大佐は、2億3000万ウォンのダイヤモンドの指輪とネックレスを贈った。ライス氏は、回想録『最高の栄誉』で、「カダフィ大佐との夕食の途中、リビアの作曲家が献呈した『ホワイトハウスの黒い花』という音楽が流れた」とし、「少し鳥肌が立った(eerie)」と述懐した。

◆ミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事に事実上決定された米共和党の大統領候補のランニングメイトにライス氏の名前が挙がっている。CNN放送が13日から15日、共和党員や保守支持の有権者473人を対象に実施した世論調査の結果、回答者の26%がライス氏を副大統領候補に選んだ。「外交安保に無脳」と揶揄された4年前の共和党副大統領候補のペイリン氏の弱点を補完し、オバマ大統領の黒人支持票を吸収できるカードになると期待されている。

ハ・テウォン論説委員 triplets@donga.com