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LGと米GMが「電気自動車」共同開発へ 世界的な合従連衡が本格化

LGと米GMが「電気自動車」共同開発へ 世界的な合従連衡が本格化

Posted August. 27, 2011 07:18,   

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世界4位と6位の自動車メーカーのトヨタとフォードが、小型トラックやスポーツユーティリティビークル(SUV)のハイブリッド技術の共同研究に乗り出したことに続き、LGとGMが手を組んで電気車の開発に取り込むことにするなど、エコ「グリーンカー」市場を狙った自動車メーカーの動きがさらに加速する見通しだ。

●自動車業界に新たな合従連衝

世界有数の自動車メーカーが相次いで「合従連衝」に乗り出すのは、自社の強みを極大化しつつ、提携を通じてグリーンカー研究にかかる費用を減らし、リスクを分散できるためだ。グリーンカーは、ガソリンと電気を使うハイブリッド自動車、電気モーターで動く電気車、水素と酸素を動力にする燃料電池車などを言う。

1997年、世界で初めてハイブリッドモデルの「プリウス」の量産に成功したトヨタは、ハイブリッド分野で独歩的な技術力を有しており、フォードは小型トラックやSUVが主力分野だ。LGとGMもそれぞれ電池分野技術力1位、世界最大の自動車メーカーという明確な比較優位を持つ。

これまで自動車業界の「連携」は、GMと大宇(テウ)、日産とルノー、クライスラーとフィアットのように自動車メーカー同士で行われるのが普通だった。しかし、電気モーターや電子部品への依存度が高いグリーンカー分野では、GMとLGのように自動車と非自動車企業間の提携も活発に行われる見通しだ。産業研究院のイ・ハング主力産業チーム長は、「グリーンカーは電気・電子、通信分野の技術力が欠かせない」とし、「これまで同種業種同士のの提携から脱し、電子、通信など、異種業種との協力が拡大する可能性が高い」と話した。

しかし、このような動きにもかかわらず、現代(ヒョンデ)自動車グループは慎重な態度を示した。「ソナタ・ハイブリッド」など、独自的に開発したハイブリッド車を発売した現代車グループは、現在進行中の電気車や水素燃料車の研究方向をしばらく維持する計画だ。現代車グループの関係者は、「既にマイクロソフトと共同研究を行っており、、現代モビスとLG化学が合作した『HLグリーンパワー』を設立したりもしたが、現在としては更なる提携は検討していない」と話した。

●電気車に「全てをかけた」LG

同日、LGはGMとの提携事実を発表し、「従来の3大新成長動力事業のエネルギー、リビングエコ、ヘルスケアに電気車を新たに追加して、4大新成長動力に育成する」と話した。LGは最近まで電気車事業をエネルギー部門の下位単位に分類していた。

しかし、主力系列会社のLG電子が、スマートホン時代に一歩遅れて対応したせいで、不振に陥っている上、LGディスプレーまで液晶表示装置(LCD)市況の悪化に悩まされている中、LG化学を中心に電気車事業に集中するという意思を明確に示したわけだ。

LGはグループレベルで電気車事業に「全てをかける」ことにした。GMとの協約にLG化学ではなく、株式会社LGが乗り出したのも、このような意味からだ。LGは既に整備されているLG化学(バッテリー)やLG電子(エアコンおよび換気システム)、LGイノテック(モーター)、LGCNS(充電インフラ)、V−ENS(自動車部品設計)など、系列会社を総動員して電気車事業に本格的に参入する計画だ。

このため、LGは大規模な電気車研究施設を設立することにし、今年初めから宋永吉(ソン・ヨンギル)仁川(インチョン)市長と直接面談するなど、仁川市と用地選定について協議を行っている。仁川経済首都推進本部などによると、△松島(ソンド)国際都市内の先端産業団地△青羅(チョンラ)地区仁川ハイテクパーク(IHP)△仁川西区西部産業団地などが候補に挙がっている。



alwaysj@donga.com sukim@donga.com