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ニューヨーカー誌、オバマ氏の「イスラム服装」表紙掲載 右翼陣営が中傷宣伝

ニューヨーカー誌、オバマ氏の「イスラム服装」表紙掲載 右翼陣営が中傷宣伝

Posted July. 16, 2008 08:17,   

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「私が(黒人の家長の)責任について言及していることをよく思わない人々がいることはわかっている。だが、それでも責任感の重要性について、語ることを止めることはできない」

米民主党大統領選候補のバラク・オバマ上院議員が14日、「有色人種地位向上に向けた全米協会(NAACP)」の年次総会で、黒人家長の責任を再度強調した。

当然で平凡な内容のようだが、この発言は、かなりの勇気と決断がなければできないという反応が出ている。

米国の進歩陣営、特に黒人人権活動家の間で、「個人の責任感」とは、決して歓迎されない言葉だ。疎外された人々の苦痛を構造的に差別と矛盾の問題として扱わず、「個人の不誠実」のレベルに希薄させる恐れがあるという見方が広がるためだ。このため、オバマ候補の今回の発言は、「古い進歩」と決別し、「バランスの取れた新しい進歩パラダイム」を志向するという意志の表現と分析される。

このため、先月の「父の日」に、オマバ候補が黒人家庭の現実と関連して、「家庭での父親の不在」を指摘して父親の役割と責任を強調した時、進歩陣営の視線はよくなかった。

「オバマのXXを取り払う」(「去勢する」という意味の卑属語)というジェシー・ジャクソン牧師の暴言も、その延長線上から出たものだった。

オバマ候補を支持する人々でさえ、「純粋な意思はわかるが、支持層の結集力を弱める恐れがある」と言って、心配した。

実際に、最近のオバマ候補の支持率は、特別な原因もなく下落傾向を見せ、ジョン・マケイン共和党候補と同率か誤差範囲内になった。政治分析家たちは、これを「中道の振る舞いによって、支持層が反発している現象」と分析している。

あるテレビ・トークショーの司会者は、「オレオ」(表は黒く、中は白いビスケット)という侮辱的な表現まで使った。

いっぽう、右翼陣営では、オバマ候補をイスラム教徒に追い込む中傷宣伝とうわさが横行している。時事週刊誌「ニューヨーカー」は、イスラムの服装をしたオバマ候補が、戦闘靴をはいて銃を担いだ夫人のミッシェルとこぶしを合わせる絵を表紙に載せた。「雑誌を売るためのセンセーショナリズムの極致」という批判が出ているが、結局、このような扇情的な報道で被害を受けるのは、オバマ候補にほかならない。

このような状況で、オバマ候補が、目前の政治的不利益の計算に縛られない「さびしい行軍」を続けることができるのか、注目される。

「私は、(黒人の地位向上に向けて)政府がすべきことさせるために闘います。しかし、いくら多くの予算を投じたとしても、私たちが暮らしの中で多くの責任感を持たなければ、十分な変化をもたらすことはできません。個人の責任と社会の責任のいずれもが、重要で必要です。二つのうちの一つだけを選ぶという問題ではありません。父兄の集まりに出席し、子どもが宿題をするのを手伝ってください。親が子どもの手本になってください」



sechepa@donga.com