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造船業界が大好況、秘訣は入念の競争力強化

造船業界が大好況、秘訣は入念の競争力強化

Posted July. 30, 2003 21:44,   

今年の上半期、過去最大の受注実績を記録した造船業界が今年1年の目標値を早くも超過達成した。これを受けて、造船業界は下半期には付加価置の高い船舶に対する受注に力を入れるものとみられる。

▲今年の目標値、超過達成〓今年上半期、国内の造船業界の船舶受注量は781万CGT(補正・総重量)で、歴代最大値だった2000年上半期の661万CGTの記録を更新した。さらに5000TEU(1TEUは20フィートのコンテナ1個)級以上の大型コンテナ船と、超大型油槽船などの付加価置の高い船舶の受注も、引き続き増加傾向にある。

現代(ヒョンデ)重工業は今年の上半期、船舶部門で48億2400万ドルを受注して、今年の目標値(30億ドル)をすでに上回っており、三星(サムソン)重工業も36億ドル分を受注して、今年の目標値である35億ドルを突破した。

大宇(テウ)造船海洋も船舶部門で20億ドル以上を受注して、目標値(28億3000万ドル)に迫っており、海洋プラント部門は先月中旬、およそ8億3800万ドルを契約して目標値(7億ドル)を超えた。

このような実績に支えられて、受注残高で2年6ヵ月分を超える仕事が積もっている。船舶を製造するドック(dock)の用量がほとんど一杯になり、収益性の高い船舶を中心に注文を選んで受けなければならないという話まで出ている。

▲韓国造船産業の競争力〓特に韓国造船業界はLNG船と超大型油槽船など高付加価値の船舶市場で日本を圧倒している。日本に比べて、材料費と人件費など原価が低く、価格競争力があるのに加え、設計能力でも優位にある。

産業研究員(KIET)の洪性仁(ホン・ソンイン)副研究委員は「90年代中頃、果敢な設備投資が功を奏した」と述べ、「当時、採用した若い人材の生産性が持続的に向上しているため、日本との差はさらに拡大する見込みだ」と話した。

日本の場合、全盛期だった70年代中頃、16万人にのぼった造船業種の人材が3万8000人に急減した。新規採用がほとんどなかったことも同様だ。技能人材の高齢化問題が深刻で、生産性向上が限界にぶつかった状態だ。それに最近、船主たちの要求が多様になりつつ、日本のシステム化された生産体制と不足な設計人材では対応が難しいという分析だ。

▲造船産業の見込み〓造船産業は世界経済と海運市況などの影響を受けて、中長期的に景気が循環する様相を呈する。造船産業は60年代以降、拡張期(60〜74年)、構造調整期(75〜90年)を経て、現在は代替需要期(90年以後)に入った。

大宇証券のチョ・ヨンジュン研究員は「最近、船舶需要が増加していることは老朽化した船舶に対する代替需要もあるが、世界の景気が好転するものとみる船主たちが多くなったという意味でもある」と説明した。

また、船舶の価格が上昇傾向にあり、さらに価格が上昇する前に購入しようという船主たちが増えており、各海運会社は規模の経済のために船舶の大容量化を求めている。



smhong@donga.com