国内の輸入車業者が相次いで「カーナビゲーションシステム(Car Navigation System)」の搭載に本腰を入れている。「カーナビゲーションシステム」とは、ドライバーが車内に取り付けた小型モニターを通じて、車両の位置を確かめるとともに、車の移動に関するさまざまな情報がチェックできるシステムのこと。
韓国トヨタ自動車は、スポーツユーティリティー車両(SUX)のRX300Pグレード(Grade)2003年型に、国内の自動車業者としては初めて、3次元(3D)CNSを搭載することにしたと、26日発表した。同社は昨年9月、現代オートネットと提携を結んで、7億ウォンの開発費をつぎ込んでこのシステムを開発した。
現代オートネットのCNS(モデル名、HNS−8000TD)が搭載されたRX300は、来月から市販に入り、車の価格は6580万ウォン(付加価値税込み)。韓国トヨタ自動車と現代オートネットは、さらにCNSの搭載をRX300以外の車両に拡大することを話し合っている。
こうした動きを受け、他の輸入車業者もCNSの導入に積極的に乗り出している。これまで国内輸入車は、車両に小型モニターが装着されていても、ハングル化された地図情報のソフトウェアがなくて、CNSを利用できなかった。
メルセデスベンツを輸入販売しているハンソン自動車は、ベンツの高級モデルにCNSを搭載する問題についてドイツのベンツ本社と協議を行っている。同社の関係者は、「CNSに入る韓国地図ソフトウェアをドイツ本社で開発するのか、あるいは国内のCNS業者に任せるのか苦心している。ベンツに相応しい技術と性能を兼ね備えたCNSを探している」と述べた。
BMWコリアはすでに国内で開発されたCNSを使用する方針を決め、現在国内のメーカーと接触している。現代オートネットの関係者は、「国内の地図情報が入っているCNSの開発には国内メーカーが適格だ。RX300を皮切りに、今後輸入車のCNS市場を積極的に攻略していく計画だ」と述べた。
韓国トヨタ自動車の安野英明社長は、「輸入車に韓国の地図情報が内蔵したCNSが導入されれば、輸入車業者の現地化も一層高まるだろう」と述べた。
崔虎元 bestiger@donga.com