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[オピニオン]「50代の若者」

Posted September. 27, 2016 08:55,   

Updated September. 27, 2016 09:01

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小説家の朴婉緖(パク・ワンソ)氏(1931~2001)は1970年、「女性東亜(トンア)」の長編公募に「裸木」で当選して活動を開始した。氏が40歳で登壇したことは当時、大きな話題となった。その前まで韓国文学の輝くスターたちは、その大半が青春時代に人気を博した。詩人である金素月(キム・ソウォル)は、18歳で登壇し、23歳の時詩集「つつじの花」を発刊した。小説家「崔仁勳(チェ・インフン)」は23歳に登壇、その翌年である1960年に「広場」を発表した。

◆韓国青年の基準は何歳だろうか。現在の青年雇用促進特別法では15~29歳と定めているが、深刻な就職難を考慮して、34歳へと拡大すべきだという改正案が国会に発議されている。各政党の青年基準は、与党セヌリ党が45歳未満、最大野党「共に民主党」が45歳以下、国民の党が40歳未満などまちまちだ。「40代青年」の勢いに押されて立つ瀬がないというのが、20代党員らの不満だ。

◆40代や50代にも、20代とは違う意味の青春があると主張しているのだろうか。金國鎭(キム・グクジン)と姜修智(カン・スジ)との恋愛ニュースで注目を集めている芸能番組のタイトルは「燃える青春」だ。今日開かれるソウル研究院の「ソウルの未来・ソウルの選択」のセミナーでは、2040年の中位年齢は52歳という内容が発表される。すなわち、ソウルに住む人口を全部一列に並べれば、真ん中に立つ年齢は、今は39歳、24年後は54歳という意味だ。少子高齢化の影響だ。農村では50代が最も若い部類に属して久しい。

◆人口構造の変化を受け、中位年齢が変われば、高齢者の定義も変わらざるを得ない。通常、65歳以上を高齢者とみなされているが、基礎年金は65歳以上、住宅年金は60歳以上と、適用基準が少しずつ異なる。年々膨らんでいる財政負担に、高齢者基準の年齢を70歳以上へと引き上げるべきだという声が出ているが、なかなか結論が出ないだろう。平均寿命が延びたことで、かつて経験したことのない新しい時代、新しい悩みが始まっている。青年の基準や高齢者の資格が変わっても、人生の本質は変わらない。今、この瞬間、そして今日が最も大切だという事実だけは変わらないだろう。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com