Go to contents

首長交代の広域自治体、「人事の嵐」説で職員は針のむしろ

首長交代の広域自治体、「人事の嵐」説で職員は針のむしろ

Posted June. 08, 2010 07:35,   

한국어

6・2地方選挙で首長が代わる広域地方自治体では、来月1日の新首長の公式就任を控え、業務引継ぎ作業が本格化している。当選した側は、それぞれの自治体の事情に合わせて、各界の専門家を迎え入れ、「引継ぎ委員会」や「企画委員会」といった機構をつくり、行政業務の円滑な引継ぎを進めている。しかし一部では、引継ぎ委員会の運営で業務空白の憂慮や「人事の嵐」説などが流れ、落ち着かない空気だ。

宋永吉(ソン・ヨンギル)次期仁川(インチョン)市長が、「引継ぎ委員会で、誤った市政があると判断されれば、監査院の監査などを通じて事実関係を突き止め、事案によっては司直当局に告発する」と明言し、仁川市庁の職員は針のむしろに座った心境だ。前任市長に迎合していた職員を対象に「殺生簿」まで出回っている。また、前任市長が任命した公社と特殊目的法人の経営陣は、「いつ辞表を出すべきか分からない」と不安を募らせている。

大田(テジョン)でも、廉弘迵(ヨム・ホンチョル)次期市長の陣営と官界周辺で、「殺生簿」のうわさが流れている。廉次期市長が、「一部で人事台風が吹くといった予測は、誤った憶測であり、報復人事は決してない」と釘をさした。が、一部の室長や局長、課長、また傘下機関のトップ5、6人の実名まで持ち上がり、入れ替えのうわさが流れている。

大田市のある職員は、「陣営側から、早くも『○○○は自ら進退を表明したほうがいい』といった話が流れており、市職員の大半が神経を尖らせ、状況を見守っている」と話した。忠清北道(チュンチョンプクド)のある職員は、「首長が代わる自治体で、大規模な人事の総入れ替えがあることは理解するが、しっかりと能力を検証する手続きが必ず行われなければならない」と指摘した。

忠清南道(チュンチョンナムド)、慶尚南道(キョンサンナムド)、済州道(チェジュド)、江原道(カンウォンド)でも、次期知事が引継ぎ委員会を構成しており、職員らは多少緊張したムードだ。

安熙正(アン・ヒジョン)次期忠清南道知事は同日、「引継ぎ委員会」ではなく、「企画委員会」という名称を使い、「幸せな変化、新しい忠南企画委員会」の運営に入った。安次期知事は、人事問題について特に言及しなかったが、道の一般政策とは別に、国政懸案である世宗(セジョン)市と主要4河川整備事業関連の分科を運営することを決め、これまで4河川整備の関連業務を担当してきた職員らが多少動揺している。

禹瑾敏(ウ・グンミン)次期済州道知事が、8日に引継ぎ委員会を構成し、10日から本格的な活動に入り、無所属の金斗官(キム・ドゥグァン)次期慶南道知事も、6つの分科と約30人で構成された道知事職引継ぎ委員会を11日から稼動させることを決めると、関連の職員らが引継ぎ委員会に入るため、「顔色うかがい作戦」を繰り広げているという。

裁判結果によって職務停止の可能性がある李光宰(イ・クァンジェ)次期江原道知事も5日、金大猷(キム・デユ)元大統領経済政策首席秘書官を引継ぎ委員長に内定したが、判決によって様々な可能性があり、職員らは裁判の結果に注目している。

一方、市・道知事の経験があったり、官僚出身の人々は、引継ぎ委員会を構成しない傾向にある。廉弘迵次期大田市長と李始鍾(イ・シジョン)次期忠清北道知事は、「形式と見かけよりも、内容と効率性が重要だ」として引継ぎ委員会を作らなかった。



straw825@donga.com min07@donga.com