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パウエル議長「利下げに時間がかかる」、緊縮財政持続に「ドル高の独走」

パウエル議長「利下げに時間がかかる」、緊縮財政持続に「ドル高の独走」

Posted April. 18, 2024 09:04,   

Updated April. 18, 2024 09:04

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米国が基準金利の引き下げを長期間先送りする可能性があると示唆し、グローバル金融市場でドル高の流れが再現している。前日1ドル=1400ウォン台に達したウォン相場は、17日、韓日財務長官の史上初の共同口先介入の中でドル安が進んだが、依然として1ドル=1380ウォン台にとどまっている。

米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は16日(現地時間)、米ワシントンで開かれたフォーラムで、最近の経済指標は連邦準備制度のインフレ目標値である2.0%に達していることへの確信を与えられなかったとし、「そのような確信を得るのに、予想よりさらに長くかかるだろう」と見通した。さらにパウエル議長は、「売り手の労働市場、現在のインフレの進行状況を考慮する時、今後のデータを見守ることが適切だ」と明らかにした。当分の間、金利引き下げの計画がないことを示唆したのだ。

中東地域の緊張が続く中、米国が緊縮長期化の意志を示し、安全資産であるドル高が続いている。17日、ソウル外国為替市場でのウォン相場は、前日より7.7ウォン安ドル高の1ドル=1386.8ウォンで取引を終えた。外国為替当局の相次ぐ口先介入の中、8取引日ぶりにウォン高で取引を終えたが、依然として心理的マジノ線である1ドル=1400ウォンに近い水準だ。

同日、ワシントンで会談した崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官と日本の鈴木俊一財務相は、「外国為替市場の変動性に対し、適切な措置を取ることができる」とし、史上初めて共同口先介入に乗り出した。同じくワシントンでCNBC放送とインタビューを行った韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、「市場のファンダメンタルを考慮すると、最近の(為替相場)の変動性はやや行き過ぎといえる」と明らかにした。

同日、東京外国為替市場で円相場は1ドル=154.66円で取引された。円相場は前日、ニューヨークで1ドル=154.79円まで円安が進み、34年ぶりの最安値を記録した。


金道炯 dodo@donga.com