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「台湾有事に米国に基地提供の可能性」 フィリピン大統領が日本紙会見で示唆

「台湾有事に米国に基地提供の可能性」 フィリピン大統領が日本紙会見で示唆

Posted February. 14, 2023 08:51,   

Updated February. 14, 2023 08:51

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フィリピンのマルコス大統領(写真)は、台湾海峡で米中間の武力衝突が起きた場合、「フィリピンが巻き込まれないシナリオは考えにくい」と明らかにした。マルコス氏は13日、日本経済新聞とのインタビューで、「紛争が起こらないことを祈る」とした一方で、「我々は最前線にいると感じている」と語った。

同紙は、台湾海峡で武力衝突が起きた場合、フィリピンが米軍に軍事基地の使用を認める可能性を示唆したと分析した。マルコス氏は12日、訪米を終えて帰国の途に就いた。

マルコス氏は、台湾海峡で衝突が発生した場合、米軍に軍事基地を提供するかどうか尋ねられ、「(米国との)防衛協力強化協定(EDCA)は戦闘の勃発という事態を含んでいない」としながらも、「(実際に紛争が始まった場合には、)フィリピンにとって何が良いのかを見極める必要がある」と述べ、軍事基地提供の可能性を開いた。

フィリピンの首都マニラがあるルソン島の北端から台湾最南端までは約350キロにすぎない。フィリピンは2014年に米国とEDCAを締結し、フィリピンの軍事基地に米軍が巡回駐留できるようにした。これにより、米軍はフィリピン軍と合同演習を行い、フィリピン内に弾薬と燃料を備蓄することができる。フィリピンは2日、米軍が巡回駐留できる拠点を4ヵ所増やし計9ヵ所にすることで合意した。同紙は、「米軍が台湾有事をにらみ、ルソン島北部の拠点の利用も検討しているとみられる」と伝えた。

9日に岸田文雄首相と首脳会談を行い、安全保障協力の強化で合意したマルコス氏は、「自衛隊との共同訓練を強化する」とも明らかにした。ただし、自衛隊がフィリピンの軍事基地を利用する訪問軍地位協定(VFA)を締結することについては「検討中」と明らかにした。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com