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来月の党創建日に新型ICBM公開か、北朝鮮が米大統領選に合わせてSLBM発射の可能性

来月の党創建日に新型ICBM公開か、北朝鮮が米大統領選に合わせてSLBM発射の可能性

Posted September. 11, 2020 08:21,   

Updated September. 11, 2020 08:21

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韓米情報当局は、北朝鮮が労働党創建日(10月10日)の軍事パレードで新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を公開し、米大統領選(11月3日)に合わせて潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射する可能性に注目していることが分かった。

 

ワシントンやニューヨークなど米本土を核で攻撃できる「新たな戦略兵器」をまず披露して耳目を集めた後、米大統領選を狙って「北極星3」(SLBM)で「挑発イベント」を続ける可能性があるということだ。軍消息筋は10日、「新型ICBMは、米大統領選後にトランプ米大統領が再び政権に就こうが、新政権が発足しようが、北朝鮮としては『最後の交渉カード』というのが韓米情報当局の判断だ」と伝えた。

 

このため、北朝鮮が米大統領選を前後して新型ICBMよりもSLBMを発射し、対米交渉の機先を制するシナリオを選ぶ可能性が高いという。

新型ICBMは固体燃料エンジンが装着されたと、韓米情報当局は見ている。液体燃料エンジンを利用した従来の「火星14・15」ICBMより推進力が強く、米全域に到達でき、事前の燃料注入も不要で、移動式発射台(TEL)に立てて発射するまで10分以内に終わらせることができる。また別の消息筋は、「北朝鮮が来月、軍事パレードで新型ICBMを公開し、対米核攻撃力の完成を宣言する可能性があるとみて、韓米当局が関連動向を追跡している」と伝えた。

最近、首都圏や西海(ソヘ・黄海)上に韓米の偵察機が相次いで展開したのも、平壌(ピョンヤン)近隣の美林(ミリム)飛行場で行われている北朝鮮軍の軍事パレードの予行演習に新型ICBMが登場するかどうか把握するためだという。予行演習には約1万人の兵士と数百台の兵器装備が参加しており、現在まで新型ICBMは確認されていないという。

こうした中、米戦略国際問題研究所(CSIS)のジョゼフ・バーミューデス研究員は9日(現地時間)、北朝鮮専門サイト「ビヨンド・パラレル(Beyond Parallel)」を通じて、北朝鮮のSLBM挑発の可能性を提起した。これに先立ちCSISは4日にも咸鏡南道(ハムギョンナムド)の新浦(シンポ)造船所の衛星写真を分析した結果、SLBMの発射実験の情況が捉えられたと明らかにした。

バーミューデス氏は、衛星写真で新浦級潜水艦と起重機と見える車両、ミサイル輸送コンテナと推定されるトレーラーなどが捉えられたと明らかにした。潜水艦に北極星3を装着する作業とみられるということだ。軍当局者は、「北朝鮮が新型潜水艦から北極星3を発射実験する前に、射出実験を準備しているとみられる」と述べた。


尹相虎 ysh1005@donga.com