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韓国戦争に米国に次いで8万人が参戦した英国、当時の英首相は「遠いが派兵は義務」と反対派を説得した

韓国戦争に米国に次いで8万人が参戦した英国、当時の英首相は「遠いが派兵は義務」と反対派を説得した

Posted June. 26, 2023 08:27,   

Updated June. 26, 2023 08:27

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「韓国戦争は忘れられない戦争です」

22日、ソウル中区の駐韓英国大使館で会った英国のコリン・クルックス駐韓大使(54)は、韓国戦争休戦70年を迎えて最近英国で活発に行われている記念事業に関連して、韓国政府に感謝の意を表した。英国の首都ロンドンのテムズ川と国防省の建物の間には、2014年に韓国政府が贈った韓国戦争記念碑がある。来月、ロンドン王室近衛兵隊のホース・ガーズ・パレードの広場で、参戦兵士ら2千人余りが参加する休戦70年記念行事が行われる。

かつて英国で韓国戦争は忘れられた戦争として認識されていた。第2次世界大戦に勝利したものの、戦争の被害は依然として残っていたにもかかわらず、英国政府は派兵を決定した。アトリー首相(当時)は、韓国は遠すぎるという内閣の反対にもかかわらず「遠い。しかし、それでも(派兵は)義務だ」と確固たる意志を示したという。1953年の休戦後、帰国した兵士たちは経済危機など不安定な国内情勢に直面した。

クルックス氏は参戦の背景について、「自由、民主主義、人間に対する価値を守るため」とし、「今、韓国と英国は肩を並べてこれらの価値を共に守っている。これがまさに70年前の英国が守ろうとしたものだ」と話した。

クルックス氏は韓国に赴任する直前の2018年から21年まで平壌(ピョンヤン)でも大使を務めた。世界の外交官の中で、韓国と北朝鮮の両方で大使の経験があるのはクルックス氏だけだという。クルックス氏は、「(新型コロナウイルス感染症による北朝鮮の国境閉鎖直前まで)北朝鮮に最後まで残った英国人」と自らを紹介した。

ソウルと平壌の違いを尋ねられると、クルックス氏は「ソウルは自由で活気がある一方、平壌は厳格で規律がある」とし、「長い分断にもかかわらず、両者はユーモア、家族への愛など一定の共通点がある」と語った。

英国は、韓国戦争で米国に次いで2番目に多い8万1084人を派兵し、1106人が戦死した。現在、英国で韓国戦争参戦兵士のうち600~7000人が生存していると推定される。


キム・スヒョン記者 newsoo@donga.com