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株式市場の収益率、半導体がバッテリーを抜いてコスピ主導株に

株式市場の収益率、半導体がバッテリーを抜いてコスピ主導株に

Posted May. 29, 2023 08:42,   

Updated May. 29, 2023 08:42

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三星(サムスン)電子の株価が「7万ウォン」に再び進入するなど、5月に入ってから半導体の銘柄が株式市場で上昇傾向を主導している。冷え込んでいた総合株価指数(コスピ)の企業公開(IPO)市場も温もりを取り戻す雰囲気だ。

28日、韓国取引所によると、26日の「KRX半導体TOP15」指数は、先月末比9.54%上昇した。この指数は、三星電子やSKハイニックス、DBハイテックなど半導体の製造・素材・装置メーカー15社を集めた指数だ。一方、LGエネルギーソリューションや三星SDIなどの2次電池関連10銘柄で構成された「KRX2次電池K-ニューディール指数」は、同期間3.06%下落した。これは、2次電池の銘柄が強気を見せた先月とは正反対の流れだ。

5月に入ってから、半導体銘柄の52週間の新高値の行進も続いている。三星電子は26日、前日より2.18%高の1株=7万300ウォンで取引を終えた。三星電子の株価が終値基準で7万ウォンを超えたのは、昨年3月29日(7万200ウォン)以来14ヵ月ぶりのことだ。SKハイニックスも5.51%高の1株=10万9200ウォンで取引を終えた。これらの企業は26日、取引中にそれぞれ7万400ウォンと11万500ウォンで取引され、52週間の新高値を達成したりもした。

米国と中国が「半導体戦争」を繰り広げているにもかかわらず、下半期(7~12月)に全般的な半導体の業績が改善されるだろうという期待が株価を引き上げている。メモリ3社(三星電子、SKハイニックス、マイクロン)の減産と需要回復などが、半導体市場の好材料として働いている。米半導体企業エヌビディアは、人工知能(AI)半導体の需要増加に支えられ、今年だけで株価が2倍に跳ね上がり、半導体企業としては初めて時価総額1兆ドル(約1324兆ウォン)を目前に控えている。KB証券のキム・ドンウォン・リサーチ本部長は、「下半期から、半導体需給の改善が予想より早くなり、来年は半導体の上昇サイクルに進入するだろう」と見通した。

特に、外国人が積極的に韓国国内半導体銘柄に投資している。外国人投資家らは、5月に入ってから、三星電子とSKハイニックスの株式をそれぞれ1兆9754億ウォンと1兆1315億ウォン分買い付けている。同期間、外国人が株式市場で買い越した金額(3兆6871億ウォン)の約84%を占める規模だ。

5月の株式市場にも、追い風が吹いている。26日の終値基準で、コスピは先月末比2.29%上昇した。ユアンタ証券のカン・デソク研究員は、「半導体業種の強気は、5月の株式市場全体上昇分の80%に迫る上昇寄与度を示した」と分析した。大信(テシン)証券のイ・ギョンミン投資戦略チーム長は、「短期的な乱高下はあるとしても、コスピが右肩上がりする流れは夏まで続くだろう」としながらも、「第4四半期(10~12月)から来年第1四半期(1~3月)頃には、米国の景気低迷に対する懸念が大きくなりうるため、国内株式市場も調整局面の流れを見せるかもしれない」と予測した。

株式市場が回復し、コスピのIPO市場は背伸びをしている。SGIソウル保証保険や斗山(トゥサン)ロボティクス、エンカードットコム、トンイン技研の4社が、6月中に株式市場のIPO上場予備審査を請求する予定だ。ウクライナ戦争と米基準金利引き上げの影響で景気が悪化し、今年に入ってからこれまで株式市場での新規上場は2件に過ぎなかった。


キム・スヨン記者 syeon@donga.com