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米独立記念日に銃乱射で6人死亡、22歳白人男を拘束

米独立記念日に銃乱射で6人死亡、22歳白人男を拘束

Posted July. 06, 2022 09:28,   

Updated July. 06, 2022 09:28

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米独立記念日の4日、米イリノイ州シカゴ郊外ハイランドパークで、22歳のロバート・クリモ容疑者(写真)が、パレードに集まった人たちに向けて銃を乱射し、少なくとも6人が死亡し、40人が負傷した。バイデン大統領が先月25日に21歳未満の銃購入希望者に対する身元確認調査を強化する銃規制法案に署名したが、わずか9日で最大の祝賀パレードが血で汚され、米全域が衝撃に包まれた。

バイデン氏は事件直後、緊急声明を出し、「銃暴力と戦い続ける」と述べたが、強力な追加対策を求める声が続いている。米非営利団体「ガン・バイオレンス・アーカイブ」によると、今年に入って米全域で発生した銃による事件・事故は309件で、今年までに死亡者は1万60人にのぼる。

●パレード開始20分で子どもや老人に銃乱射

惨事は、独立記念日の祝賀パレードが始まって約20分が経った午前10時20分頃に発生した。ユダヤ系が多い豊かな町ハイランドパークに暮らす容疑者は、町のある建物の屋上から、パレードを観覧していた人々に向けて銃を乱射した。

星条旗を振ってパレードを楽しんでいた人々は、最初銃声を聞いた時はパレードのための祝砲か花火と思った。周囲の人々が血を流して倒れると、すぐにその場を逃れ、現場は騒然となった。惨事を撮影した映像では、60回以上銃声が鳴った。

警察は、死傷者の年齢が8歳から85歳まで多様だと明らかにした。負傷者の中には数発の銃弾を受けた重傷者もいて、死者が増える可能性も排除できない。重傷者のうち1人は子どもだ。

容疑者は事件発生7時間後の同日午後、車両検問所で逮捕された。容疑者は高校生だった2016年から「アウェイク・ザ・ラッパー」という名前で活動し、当時ミュージックビデオなどに大量殺害、警察によって殺害される銃撃犯を連想させるイメージなどを使用したという。容疑者は、ソーシャルメディアにトランプ前大統領の支持イベントに参加した映像も投稿していた。1987年に、収賄の疑いを受けて記者会見場で銃自殺したバド・ドワイヤー元共和党上院議員の映像と共に「政治家はこのように演説しなければならない」とも書き込んでいた。容疑者の父親は2019年、ハイランドパーク市長に挑戦するなど地元の名士だ。

●米国の日常になった銃乱射

今年に入って米国では類例がないほど頻繁に銃惨事が発生している。5月には、テキサス州ユバルデ市内のロブ小学校でヒスパニックの男性が銃を乱射し、生徒19人、教師2人の計21人が犠牲になった。同月、ニューヨーク州バッファローのスーパーマーケットでも白人男性による銃乱射で10人が死亡した。ロブ小学校の惨事後、米全域で銃規制の世論が高まり、先月25日に1993年以来29年ぶりに銃規制法案が可決されたが、銃購入年齢の引き上げ、殺傷力の高い銃器や大容量の弾倉の販売禁止などの強力な規制が除外され、「中途半端な法」と非難を受けている。

バイデン氏は、追加規制に出る意向を明らかにしたが、最高裁判事9人のうち6人が保守寄りである連邦最高裁の構成、野党共和党および米最大利益団体とされる全米ライフル協会(NRA)の反対などで追加規制が容易でないという見方が多い。最高裁は銃保有の自由を言及した憲法修正第2条を掲げ、追加規制に反対する考えを明確にしている。与党民主党所属のジェイ・プリツカー・イリノイ州知事は、「罪のない命を銃で奪う『悪(evil)』は、言葉では表現できない。銃乱射が毎週起こる米国の伝統になっている」とし、追加規制を求めた。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 キム・スヒョン記者 weappon@donga.com · newsoo@donga.com