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農水産物クーポン590億ウォンを追加発行、オミクロンより緊急な物価高

農水産物クーポン590億ウォンを追加発行、オミクロンより緊急な物価高

Posted December. 04, 2021 08:56,   

Updated December. 04, 2021 08:56

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政府は、物価高の勢いを抑えるため、割合安価なガソリンを販売する節約ガソリンスタンドを増やし、590億ウォン規模の農畜水産物クーポンを発行することにした。政府は3日、李億遠(イ・オクウォン)の企画財政部第1次官の主宰で「物価関係次官会議」を開き、こうした内容の物価管理策を議論した。消費者物価の上昇率は、この2カ月連続で3%台の高い上昇率を見せている。先月は3.7%と、2011年12月(4.2%)以降9年11カ月ぶりの最高値となった。

李次官は、「国際原油価格などのエネルギー価格の上昇と供給網混乱が続く中、オミクロン株の拡大への懸念などで物価の不確実性がさらに大きくなった」とし、「庶民の体感物価を安定的に管理できるように、すべての手段と政策能力を動員する」と語った。

これを受け、政府は都心内の節約ガソリンスタンドを拡大するため、距離制限要件を緩和する方針だ。現在は、過度な競争などを防ぐため、節約ガソリンスタンドの間に1キロ以上の距離を取るように制限している。先月12日から国際原油価格の高騰に対応し、油類税が20%引き下げられたが、節約・直営ガソリンスタンドを除く一般ガソリンスタンドでは、引き下げ効果が完全に反映されていない状況だ。また、農畜水産物価格を安定させるため、最近生産量が減少したニンニク輸入を迅速に推進するとともに、農畜水産物の割引クーポンを590億ウォン追加発行することにした。

加工用トウモロコシに対しては、関税率を一時的に引き下げる「割当関税」を延長し、砂糖に対する割当関税輸入物量は増やす方針だ。あわせて、「分野別物価省庁責任制」を導入し、所管省庁の物価対応力を強化する計画だ。


周愛眞 jaj@donga.com