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ピカソの作品9点、遺族が相続税代わりに納付

ピカソの作品9点、遺族が相続税代わりに納付

Posted September. 23, 2021 09:18,   

Updated September. 23, 2021 09:18

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現代美術の巨匠パブロ・ピカソ(1881~1973)の遺族が、今までフランス政府に滞納してきた相続税を現金ではなくピカソの作品で納めることにした。ピカソはスペイン生まれだが、生涯の大半をフランスで暮らし、約5万点の作品を残した。

ル・フィガロなどフランスメディアによると、ピカソの遺族は20日(現地時間)、パリの国営ピカソ博物館で記者会見を開き、絵画6点、彫像2点、スケッチブック1冊の計9点を最近、フランス政府に納めたと明らかにした。納められた作品にはピカソが1895年に父親を描いた「ドン・ホセ・ルイス」、1938年に娘マヤ・ルイス・ピカソさん(86)をモデルに描いたとされる絵画「The child with the lollipop sitting under a chair(いすの下に座りキャンディーをくわえた子ども)」、他界する2年前に描いた1971年作の男性肖像画などが含まれている。同作品は来年4月からピカソ博物館で展示される。

遺族は、今回の納付はマヤさんを含むピカソの1男3女とマヤさんの息子オリビエ・ビドマイエール・ピカソさん(60)などピカソの孫たちに課された各種の税金代わりだと説明した。ただ、これらの作品の具体的な価格は公開されなかった。フランスは1968年から相続税を現金だけでなく芸術作品や歴史的価値の高いコレクション、主要文書などでの納付を認めている。

この日の記者会見に陪席したブルーノ・ルメール経済財務相は、「ピカソの新しい作品を迎えたことは国の栄光であり、今回の作品が私たちの文化遺産を豊かにするだろう」と歓迎した。


金潤鍾 zozo@donga.com