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1日感染者が1030人、手遅れ対応で危機に瀕したK防疫

1日感染者が1030人、手遅れ対応で危機に瀕したK防疫

Posted December. 14, 2020 08:28,   

Updated December. 14, 2020 08:28

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新型コロナの新規感染者数が昨日1030人と集計され、コロナ事態以降初めて1000人を超えた。今月11日までは1日に600人台だった患者規模が急に900、1000人台に跳ね上がるほど、増加スピードも恐ろしい。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨日、中央災難安全対策本部(中対本)の会議を主宰し、「コロナ拡散阻止に全力を傾けなければならない絶対絶命の時間だ」とし、「中対本は避けられないと判断すれば、果敢に(距離置きの格上げを)決断すべきだ」と指示した。

13日までのこの1週間、韓国での感染者数は1日に平均719.6人で、距離置きステップ3の上方修正基準である800人にはやや及ばない。しかし、今の急速な拡散傾向を勘案すれば、先制的な対応が必要だというのが専門家らの指摘だ。政府はこれまで、4回距離置き段階を上方修正したが、患者の増加傾向は一度もおさまったことがない。「距離置き」の格上げ基準が満たされているのに、何度も格上げのタイミングを逃したためだ。距離置きステップ3は映画館や銭湯を含め、50万施設の運営が中断される「封鎖」に近い措置だ。10人以上の会合が禁止され、結婚式もできなくなる。それだけ社会経済的な打撃が大きいが、機会を逸した場合、かえって経済的被害が大きくなりかねないことを考慮しなければならない。欧州も、クリスマス前の拡散を防ぐために、全面封鎖を始める案を議論している。

医療崩壊も秒読みに入った。医療インフラが相対的に良好なソウルと首都圏地域でも病室がなく、自宅で待機中の患者が500人を超えている。京畿道(キョンギド)では11日、感染者6人が近くの首都圏でも病室を探すことができず、300キロも離れた全羅南道木浦市(チョンラナムド・モクポシ)の医療院に搬送された。先週末、ソウルのすべての救急室が一時「収容不可」の状態に置かれた。病院の救急室内の隔離病床をコロナ患者が占めており、一般救急患者が「救急室を探し回る」状況となっている。このまま行けば、大邱・慶尚北道(テグ・キョンサンブクド)事態の時に、慶山(キョンサン)の高校生が適時に治療を受けられず死亡した事態が再現されるか心配だ。政府は今からでも、国公立病院のベッドを最大限確保する一方、適切な補償を条件に民間総合病院にも動員令を出す案も考慮しなければならない。

コロナ事態が長期化し、自営業者の被害は言い表せないほど大きい。コロナ以降、民間消費は2008年のグローバル金融危機の時よりさらに大幅に萎縮している。距離置きステップ3が施行されれば、民間消費は年間16.6%減少する見通しだ。政府は、防疫のために、営業制限を甘受する小商工人らの被害を減らすために、3回目の災害支援金の支給を急ぐべきだ。

コロナ事態が厳しいにもかかわらず、先週末オープンしたスキー場には、リフトに乗るために列を作って順番を待つスキーヤーたちが医療陣の気を落とせた。遊興施設にもかかわらず、「一般飲食店」として届け出て未明まで営業するラウンジクラブは、早朝から人々でにぎわっていた。今の拡散傾向を防げなければ、欧州のように1日に数千人の感染者が発生する事態に突っ走りかねない。政府の安易な対応で、来年上半期まではワクチンの支援を期待するのも難しいのが現状だ。あの時まではマスクをつけることと日常停止で耐えるしかない。国民一人一人の自主的参加が、いつにも増して切実な時だ。