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ベント号、黄喜燦の使い方を探せ

Posted November. 22, 2019 08:40,   

Updated November. 22, 2019 08:40

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「ビルドアップのサッカーが韓国には適しているを思う」

サッカー・ワールドカップ(W杯)2022カタール大会のアジア2次予選レバノン戦とブラジルとの親善試合を終えて帰国したパウロ・ベント監督(写真)が、持論のビルドアップサッカーをやり続ける方針を明らかにした。しかし、既存の路線を維持する場合でも、これまで露呈した問題はクリアしなければならないと指摘する声が多い。それは、大きく4つに絞ることができる。

第一、黄喜燦(ファン・ヒチャン=23・FCレッドブル・ザルツブルク)の使い方だ。ベント監督は孫興民(ソン・フンミン=27、トッテナム・ホットスパー)と黄義助(ファン・ウィジョ=27、FCジロダン・ボルドー)をツートップに立てて黄喜燦は主にサイドに起用した。しかし、黄喜燦はサイドMFで出場したブラジル戦やウィングバックで起用されたジョージア戦などで目立った活躍できず、サイド守備で弱点を露呈した。これは代表チームに相当な負担となった。黄喜燦は、所属クラブではツートップとして起用され、欧州チャンピオンズリーグなどで世界的な注目を集めた。黄喜燦の弱点を減らし、持ち味を発揮できる道を探す必要がある。黄喜燦を黄義助と一緒に前線のFWに起用して競争させるべきだとする見解もある。

第二にMFの組み合わせだ。ベント号のビルドアップの核心はMFから前線へのキーパスだ。主力MFの黄仁範(ファン・インボム=23、バンクーバー・ホワイトキャップス)は中盤で多様な役割を果たしているが、スルーパスが少ないとの批判を受けた。パス能力の優れた李康仁(イ・ガンイン=18、バレンシアCF)を起用すべきだという声が多い。しかし、李康仁は守備が弱いと言う弱点がある李康仁のクリエイティブさを活かすためには守備力を補えるMFの組み合わせが必要だ。MF陣の改善は、前線にいる孫興民と黄義助が孤立する現象を解決するための必須要素だ。

第三、単調なサイド攻撃の問題だ。ベント号は両サイドDFのオーバーラップとカウンターで攻撃を組み立てる時が多い。同じパターンのサイドからのクロスは簡単に阻止される。サイドの部分戦術を開発する必要がある。

第四、チームスピードの改善だ。ビルドアップの際、横パスやバックパスが増えてから、攻撃のテンポが著しく落ちた。プレーがもどかしく見える理由だ。ビルドアップのスピードを上げ、チーム全体の機動性を上げる必要がある。

来年続くW杯予選でももどかしい試合が続けば、ベント監督に対する世論は急速に悪化する可能性がある。


李元洪 bluesky@donga.com