
トランプ米大統領は、ウクライナ戦争の停戦交渉を遅らせる障害として、ゼレンスキー大統領を名指しした。世界の主要国や、米与党・共和党内でも「ロシアに戦争を終わらせる意思がない」との批判が出ているのとは対照的だ。
トランプ氏は14日、ロイター通信のインタビューで、「ウクライナ戦争はなぜまだ終わらないのか」との質問に対し、「ゼレンスキー氏だ」と答えた。そのうえで、「プーチン大統領は停戦交渉をする用意がある」とし、「ゼレンスキー氏はより慎重で、交渉の準備が十分ではない」と主張した。具体的な理由には踏み込まなかった。
ロイター通信は、ゼレンスキー氏に対するトランプ氏の不満が再燃していると分析した。トランプ氏は昨年2月、ゼレンスキー氏に対し「米国のウクライナ支援に感謝せよ」と声を荒らげるなど、公然と不満を示した。その後、関係は一時改善したかに見えたが、昨年10月以降はウクライナに対し「ロシアに領土を譲歩せよ」と圧力を強めている。ゼレンスキー氏がこれを拒否したことで、両者の溝が再び深まっている。
一方、ロシアがエネルギー・電力施設を集中的に狙った大規模空爆を行い、ウクライナの首都キーウを含む各地で停電が相次いだことを受け、ゼレンスキー氏は14日、エネルギー分野の非常事態を宣言した。電力輸入も拡大する方針だ。
英BBCによると、キーウ住民の約7割が停電の影響を受け、少なくとも数千人が電力供給のないまま厳冬を過ごしている。最低気温が氷点下20度近くまで下がる寒波の中、一部の住民は暖房の代わりにガスコンロでレンガを温めて暖を取ったり、停車している列車の車両内で生活したりしているという。
アン・ギュヨン記者 kyu0@donga.com






