
NVIDIAはメルセデス・ベンツと組み、今年第1四半期(1~3月)に自動運転車を投入する。自ら判断し推論して意思決定を行う、同社初の自動運転人工知能(AI)ソフトウエア「アルパマヨ(Alpamayo)」を搭載する計画だ。テスラが主導する自動運転車市場に、世界最大級のAI企業であるNVIDIAが本格参入する。
世界最大の情報技術(IT)・家電見本市「CES2026」の開幕を控えた5日(現地時間)に開かれた「NVIDIAライブ」で、ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は「自動運転車が最初の大規模なフィジカルAI市場になる」と話した。昨年のCESで提示した「フィジカルAI」の広がりが、自動運転分野で本格化するとの見通しを示した形だ。
アルパマヨを中核に据えたメルセデス・ベンツの新型CLAは、今年第1四半期に米国で先行発売される。欧州では第2四半期(4~6月)、アジアでは下半期(7~12月)に順次投入される予定だ。フアン氏はアルパマヨについて「世界初の、考えて推論する自動運転AIだ」と説明した。
アルパマヨは次世代自動運転技術であるビジョン・言語・アクション(VLA)モデルを採用し、自動運転車が下した判断の根拠を人間の言語と論理で説明できる点が特徴だ。学習データに基づいて走行し意思決定を行いながら、その過程を説明しないテスラの完全自動運転(FSD)など、従来システムとの違いとされる。判断根拠を把握できれば、事故時の法的責任の所在をより明確にできる利点がある。アルパマヨは人の介入を必要としない「レベル4」自動運転を目標に掲げる。
フアン氏は同日、ベンツの自動運転車が公道を走行する映像を公開した。「あらゆるシナリオで状況を推論し、何をするのか、なぜそうするのかを説明する」とした上で、「カメラデータ、多数の自動運転および人間の走行データ、『コスモス』が生成した膨大な走行データを用い、数十万件の事例を精緻に積み上げて運転を学習させた」と述べた。コスモスとは重力や摩擦といった現実の物理法則を再現できる「ワールド・ファウンデーション・モデル(WFM)」だ。
イ・ミンア記者 omg@donga.com






