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「金建希氏に小切手で3億ウォン渡した」 「口座管理人」とされる人物側が法廷で突発発言

「金建希氏に小切手で3億ウォン渡した」 「口座管理人」とされる人物側が法廷で突発発言

Posted December. 17, 2025 09:08,   

Updated December. 17, 2025 09:08


イ・ジョンホ元ブラックパール・インベスト代表(写真)側が、法廷で「過去に金建希(キム・ゴンヒ)氏に小切手で3億ウォンを渡したことがある」と主張した。波紋が広がる中、金氏側は「ドイツ・モーターズ株価操作事件とは無関係の事実だ」として一線を画した。金建希特別検察官(特別検事=閔中基〔ミン・ジュンギ〕)は、この金銭のやり取りが、同事件の関係者と金氏の密接な関係を示す手掛かりになると判断したと明らかにした。

16日、ソウル中央地裁刑事合議23部(裁判長=呉世庸〔オ・セヨン〕)の審理で開かれた同氏の弁護士法違反などの事件の結審公判で、イ被告側の弁護人は「(被告が)金建希氏に小切手で3億ウォンを渡したことがある」と述べ、「金建希特検でその点を話した」と主張した。

弁護人はさらに、「(特検捜査に協力するため)被告を訪ね、これまで話していないことは何かと確認したところ、『金建希氏に小切手で3億ウォンを渡した』という点だった」と説明し、「別の特検(チェ上等兵事件)が対象外と判断したため、金建希特検にその内容を伝えた」と述べた。

この発言は、特検がイ被告に懲役4年を求刑した直後に出た。特検が求刑理由の一つに捜査への非協力的態度を挙げ、これに反論する過程で、当該内容も特検に供述したという。特検は同日、イ被告に懲役4年と罰金1000万ウォンを求刑した。

法廷での発言を受け、「金氏が追加の不正な金品を受け取ったのではないか」との疑念が広がると、金氏側は「ドイツ・モーターズ株価操作事件とは無関係だ」と説明した。金氏側によると、2011年、金氏はイ被告のブラックパール・インベストが投資した企業エンスパートから、約15億ウォン規模の投資要請を受け、投資金を回収する過程で、収益金としてイ被告から小切手を受け取ったという。株価操作事件とは別個の投資案件に伴う金銭の授受だとした。

金氏側は「エンスパート投資はドイツ・モーターズ株価操作事件とは無関係で、イ被告の(特検)供述によっても、金氏がこの取引に直接関与した事実はない」と説明している。

特検はこの内容を既に把握し捜査に着手していたが、当該取引に関して金氏の追加的違法性は確認されなかったとされる。実際、イ被告は特検調査で同事実を供述し、金氏が受け取った3億ウォンの小切手の出所についても調査が行われたという。その結果、小切手と株価操作事件との因果関係は認められなかったと伝えられている。

ただし特検は、この件により、イ被告と金氏の間に特別な関係があったことは立証されたと判断した。私的に投資を任せ、取引を行うほど近い関係にあり、これを土台にドイツ・モーターズ株価操作を共謀したという構図だ。

特検は同日、「3億ウォンの小切手に関する供述は、イ・ジョンホ参考人の供述調書として作成された」とし、「この供述は、金氏がドイツ・モーターズ株価操作裁判で、クォン・オス前ドイツ・モーターズ会長やイ被告らと株価操作の共犯であることを示す間接証拠として提出された」と説明した。


ク・ミンギ記者 ヨ・グンホ記者 koo@donga.com