
「おじいちゃんが『緊張せずに落ち着いてプレーしなさい』とアドバイスしてくれた」
ドナルド・トランプ米大統領の孫娘カイ・トランプ(18)は、米女子ツアー(LPGA)デビューを翌日に控えた12日、記者会見でそう語った。トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニアの娘であるカイは、13日から4日間、米フロリダ州ベルエアのペリカンGC(パー70)で行われるLPGAツアーの「アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン」に招待選手として出場する。
カイにアドバイスのアドバイスしてくれたのは「ゴルフ界の帝王」タイガー・ウッズ(50・米国)もいた。カイは「ウッズが『コースでは楽しんでプレーし、流れに身を任せろ』と言ってくれた」と紹介した。
ゴルフ好きで知られるトランプ大統領がウッズとラウンドする際、カイが同行することもあったという。さらに、ウッズの息子でゴルファーのチャーリー君(16)とは同じ学校に通っていた縁もある。カイは、「おじいちゃんはゴルフがとても上手。私たちはいつも同じチームなので、勝負をしたことはない。今大会にはおじいちゃんは来られないと思う」と話した。
カイは渋野日向子(27・日本)、オリビア・コワン(29・ドイツ)と第1・第2ラウンドを戦う予定だ。「ここにいる選手たちは皆すばらしい。彼女たちと同じ舞台に立てるだけで光栄。今週は多くのことを学びたい」と意気込みを語った。
ただし、カイの今回の出場には否定的な声も少なくない。来年マイアミ大に進学するカイの実力は、LPGAツアーの招待を受けるレベルに達していないという指摘だ。米ジュニアゴルフ協会(AJGA)ランキングは461位にすぎず、今季出場した3大会での平均スコアはアマチュア水準の83.6。米専門誌「ゴルフウィーク」は、「カイがLPGAツアーに出ると報じられた際、『ひどい話だ』との反応が多かった。彼女の実力は注目を浴びるほどのものではない」と伝えた。
一方でカイは登録者数130万人を超える人気ユーチューバーでもある。トランプ氏とともにプレーする動画は360万回以上再生された。この知名度を背景に、今年初めにはテーラーメイドとスポンサー契約も結んでいる。
大会のプロアマ戦には米女子プロバスケットボール(WNBA)スターのケイトリン・クラーク(23・インディアナ・フィーバー)も出場する。ゴルフ好きのクラークは昨年に続き2年連続の参加だ。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com






