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英スナク首相、「7月4日の早期総選挙」表明

英スナク首相、「7月4日の早期総選挙」表明

Posted May. 24, 2024 08:44,   

Updated May. 24, 2024 08:44


英国のスナク首相(44)が、7月の早期総選挙を突然表明した。与党保守党は2010年以来14年間政権を維持しているが、最近の支持率で労働党に20ポイント以上後れを取っているうえ、7月は通常、休暇シーズンの時期であるため、政治的な賭けに出たと指摘されている。

スナク氏は22日、ロンドンのダウニング街10番地の首相官邸の前で大雨の中、「英国が未来を選択する瞬間」とし、7月4日の早期総選挙計画を表明した。スナク氏は、チャールズ国王と会い、次の総選挙のための議会解散を要請し、チャールズ国王がこれに同意したと明らかにした。総選挙は来年1月28日までに行わなければならないが、首相はこれを早めることができる。

労働党は、今月初めの地方選挙で圧勝したことで早期総選挙を主張しており、この時点で総選挙を実施すれば政権交代の可能性が高いという見方が多かった。それでもスナク氏が勝負をかけたのは、2022年のウクライナ戦争以降、深刻化した高物価が最近回復の兆しを見せているためとみられる。同日発表された4月の消費者物価指数は前年比2.3%上昇し、上昇幅が21年7月以来の最低値だった。経済が好転する時期に総選挙を行うことが有利だと判断したのだ。

しかし、保守党内部でも混乱があるようだ。ある保守党議員は英BBCに「経済が良くなってきているのに、早期総選挙を今発表するのは理解できない」と吐露した。

ブルームバーグ通信は、保守党が逆転勝利を狙うのではなく、人気がさらに低下する前に選挙を行うという意味かもしれないと解釈した。労働党のキア・スターマー党首(61)は、早期総選挙の発表直後、X(旧ツイッター)に共有した映像で、「今は変化が必要な時」とし、「答えは保守党の5年間をさらに延長することではない。彼らは失敗した」と強調した。


趙은아 achim@donga.com