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「携帯メールは面倒くさいし、電話は負担」 若年層でボイスメッセージが人気

「携帯メールは面倒くさいし、電話は負担」 若年層でボイスメッセージが人気

Posted May. 22, 2024 09:14,   

Updated May. 22, 2024 09:14


カナダ・トロントに住むモニカ・グロスさんは最近、あるハウスパーティーで多くの人がトイレや廊下、静かな隅などで音声メッセージを録音する光景を目撃した。その後、グロスさんも音声録音に嵌った。頭の中にいろいろと思い浮かぶものが多い時、考えを整理するレベルで愛用すると言う。

20日、米紙ワシントンポストは、携帯メールや通話などの代案として、音声メッセージが人気を集めていると報じた。録音ボタンを押して独り言だけすれば終わるので、画面をずっと眺めなければならない「文字が与える疲労」を減らすことができるということだ。また、一方的に対話を始めたり切ることができない通話とは異なり、自分が望む時に話して中断することができるので便利だと考えられる。

テキストは発信者の感情状態を把握するのが難しいが、音声メッセージは声を聞いて親密感を分かち合えるという点も魅力として挙げられる。デートアプリ「ヒンジ」によると、音声メッセージをやりとりした会員たちは、そうでない会員に比べて出会いが実現する確率が48%高かった。

特に、通話に負担を感じる若年層が音声メッセージを愛用している。ニューヨーク・フェイス大学のリオラ・トルブ研究員は同紙に対し、「若年層は相手の日常を妨害することを恐れて電話を『タブー』と思う」とし、音声メッセージは実際に通話しなくても通話のような気分を感じさせると診断した。

音声メッセージ機能は中国版カカオトークと呼ばれる「ウィチャット」が2011年に初めて披露した。2014年にアップルが「アイメッセージ」(アップル機器使用者同士で使うメッセンジャー)に導入し、広く使われた。2022年基準で毎日70億個の音声メッセージが伝送されている。

インスタグラム、フェイスブック、X(旧ツイッター)、スナップチャットなど主要ソーシャルメディアも音声メッセージ機能を提供している。スナップチャットは最近2年間、会員たちの音声メッセージ使用量が50%増えたと明らかにした。


キム・ユンジン記者 kyj@donga.com