「ジョーカー」ノバク・ジョコビッチ(36、セルビア、世界ランキング1位)が国際テニス連盟(ITF)史上「世界チャンピオン」最多受賞の選手になった。ITFは15日、今年の男子の世界チャンピオンにジョコビッチを選定したと発表した。ITF世界チャンピオンは、1年間で最も優れた活躍を見せた選手に贈られる賞。
ジョコビッチは2021年に同賞を通算7度目受賞し、ピート・サンプラス(52、米国、6回)を超え、男子では最多受賞者となった。そして今年の受賞で女子の最多受賞者であるシュテフィ・グラフ(54、ドイツ、7回)まで抜いて男女を通じて最多受賞者となった。
ジョコビッチは今年、ウィンブルドンを除いた残りの3つの四大大会(全豪オープン、全仏オープン、全米オープン)で優勝トロフィーをすべて持ち上げ、四大大会男子シングルス最多(24回)優勝記録を塗り替えた。ジョコビッチが今後四大大会でもう一度優勝すれば、女子シングルス最多優勝記録保持者であるマーガレット・コート(81、豪州、24回)まで越え、男女を通じて全体1位に名前を上げることができる。
ジョコビッチは来年は四大大会はもちろん、パリ五輪でも金メダルを獲得し「ゴールデングランドスラム」を達成するという目標を明らかにした。テニス史上、このような記録を残したのは1988年のグラフだけだ。
女子のITF世界チャンピオンにはアリーナ・サバレンカ(25、ベラルーシ、2位)が選ばれた。サバレンカは今年、全豪オープンで個人初の四大大会優勝を果たし、全仏オープンとウィンブルドンでもベスト4入りを果たした。そしてシーズン最終戦である全米オープンでも優勝を果たした。シーズン途中には自身初の世界ランキング1位に名を連ねた。サバレンカが世界チャンピオンに選ばれたのは初めてだ。
任寶美 bom@donga.com