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豊満の美学「南米のピカソ」ボテロ氏死去

豊満の美学「南米のピカソ」ボテロ氏死去

Posted September. 18, 2023 08:42,   

Updated September. 18, 2023 08:45

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人体と事物を豊満な量感で表現し、独特の芸術世界を構築したコロンビア出身の世界的画家で彫刻家のフェルナンド・ボテロ氏(写真)が15日(現地時間)、モナコの自宅で死去した。享年91歳。

AP通信などによると、ボテロ氏は同日肺炎の合併症で死亡したと、彼の娘がコロンビアのラジオ放送を通じて知らせた。

ボテロ氏は幼い頃、闘牛士養成学校に入ったが、すぐに辞めた。独学で絵を勉強し、1951年19歳の時、ボゴタで初個展を開いた。1960年、手元に数百ドルだけを持って米ニューヨークに渡った。対象をまるで風船が膨らんだような姿で描写した画風で注目を集めた。家族の遠足やパーティーなどの日常を描写したが、有名麻薬商の死や反乱軍の登場といった政治的テーマも取り上げた。ダヴィンチやベラスケス、ヤン・ファン・エイクの有名な作品をパロディした作品も愛された。人体の新しい解釈、冷笑とユーモアが入り混じった表現、華麗な色彩で南米の情緒を表現し、「南米のピカソ」と呼ばれたりもした。絵のように、量感が目立つ彫刻作品も披露した。

ボテロ氏は生前、「私は自分の絵が根付いてほしい。まさにこのルーツこそ、作品に何らかの意味と真実を与えるからだ。つねに私が手を出した全てのものが、ラテンアメリカの魂から浸透していることを願う」と話した。韓国国内でも、2009年のソウル徳寿宮(トクスグン)美術館での展示や2015年のソウル芸術の殿堂での展示などを通じて、ファンに愛されてきた。



趙鍾燁 jjj@donga.com